2015年12月18日

BoA Special Live: NOWNESS in JAPAN<br /> @東京国際フォーラム,December 11, 2015

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BoA一年振りの日本でのコンサートは、東京国際フォーラムにて一夜限りの開催だった。ファンクラブ会員向けには、ファン・ミーティングがあったようだが、韓国でデビュー15周年(でも、まだ20代!)に合わせた新譜“Kiss My Lips”が出たくらいで、日本での表だった活動は皆無同然だった。BoAの日本での活動も、そろそろ潮時なのかな?と不安な気持ちになった。

韓国の所属事務所=SMエンターテインメントが次世代のアイドルを養成するため、母国よりも人気・稼ぎのある日本での活動に専念させていた5年間、韓国のファンは隣国での活躍を指を咥えて見守るしかなかった。その上、アメリカ・デビューまでして、ますます遠い存在になっていくという思いがしていたのではないだろうか?

だが、BoAの出稼ぎのおかげで、すっかり盛り返したSMエンターテインメントは、近年所属アーティスト総出のWORLD TOURを、日本をはじめ欧米でも開催するようになった。アルバムを出して2-3ヶ月精力的に活動すると、スパッと半年くらい活動休止する韓国芸能界と違って、3ヶ月に1枚くらいのペースでシングルを出しては、TV・ラジオ・雑誌に出まくり、年1枚ペースのアルバム・リリースに合わせて、コンサート・ツアーを行なう日本は、BoAならずとも韓国のタレントにとっては、かなりの重労働に違いない。

思うに、最近のBoAの緩慢な活動は、S.E.S.の解散・神話の移籍などで窮地に追い込まれたSMエンターテインメントが、今日の繁栄を取り戻すまで、孤軍奮闘してくれたことへのご褒美なんじゃないだろうか?全米デビューでアメリカのショービジネスのレベルの高さを目の当たりにしたBoAは、2010年2月に日本で「IDENTITY」、半年後に韓国で“Hurricane Venus”を相次いで発表した。

特に前者は、AVEXのアイドル路線を真っ向否定するような私小説的内容で、日本のファンに向けたアイドルからアーティストへの脱皮宣言だった。当然オリコンの初登場1位は逃し、全国ツアーもアリーナからホールにスケールダウンした。よくAVEXがこういうアルバムを出すことを承諾したものだと驚いた。

恐らく、ご褒美の一環として、SMエンターテインメントがAVEXに何か働きかけをしたんじゃないかと邪推している。以降のAVEXはBoAの販促に消極的な感じだ。シングルであれ、アルバムであれ、DVD/Blu-rayであれ、何かリリースがあれば、普通にプロモーションはするが、その一環としてBoA本人をメディアに登場させる機会は激減したからだ。

AVEXから十分な支援が得られなくなってきたのか、日本での公演回数も減ってきた。とうとう今年は、この一回限りになってしまった。さらに、年末恒例だった「Xmas」の文字が消えた。開催日もクリスマスを前提にするにはフライングな12月11日だった。

コンサート・タイトルは“Special Live: NOWNESS in JAPAN”だ。AVEXから邦楽アーティストとしてデビューしたのに、敢えて"in JAPAN"を付けるなんて、まるで洋楽アーティストのスタンスだ。最近は、日本人のファンサイトがどこも放置状態で、潤沢に情報が得られなくなってきている。実際に見に行くまで、どういう内容になるのか予想も付かなかった。(補足:AVEXのBoAのサイトをちゃんとチェックしていれば、趣旨だけは知ることが出来た)

後述のセットリストにあるように、冒頭から韓国語で歌う曲が続く。困惑したのは日本人のファンで、日本在住の韓国人ファンは大喜びだったに違いない。実は、8月に韓国でデビュー15周年記念ライブを開催した。それをそのまま日本で再現してみようという試みだった。

そういう訳で、バック・ダンサーもミュージシャンも、皆、韓国人だった。妙な小芝居を織り込んだ日本企画のコンサートとは全然違って、音楽とダンスで魅せるアメリカのソウル・レビューのようなスタイルだった。日本人アーティストのコンサートとの最大の違いは、セットリストに幾つものヒット曲メドレーがある点だ。

SunHeroもモチロンそうだが、日本人はフル・バージョンで演奏してくれないと満足しないという国民性がある。せっかく高いチケット代を払って、交通費も掛けて見に行ったのに、自分の好きな曲がメドレーでさらりとこなされてしまうと、少なからずカネ返せー!的な気分になるものだ。(笑)

ところが、アメリカのショービジネス界では、ヒット曲をメドレー形式で演奏するのが普通だ。特に王道ポップス歌手や黒人シンガーやグループの場合、ヒット曲がメドレーに出来るほどあるというのは、一種のステータスのようだ。観客もメドレーで一層盛り上がって行く。一曲一曲丹念に演奏してくれることに喜びを感じる日本の場合とは、全く異なる国民性だ。

実は、SunHeroが密かにBoAに期待していたものが、正にコレだった!ついに実体験することが出来て、とても嬉しかった。以前ライブ・ビューイングで見たSMTOWN LIVE World Tour in JAPANでもそうだった。次々に韓流アイドルが歌い踊る中、圧倒的な貫禄で登場したBoAが、日本で開催されたイベントとは思えない自然体だった。今回も韓国のミュージシャンやダンサーに囲まれていたから、思う存分歌い踊れたのは、至極当然の結果だ。

それでも、合間のMCでしきりに気にしていたのは、日本人の観客の反応だ。韓国スタイルのライブを日本でやることには、危惧する意見もあっただろうし、誰よりも当人が一番不安だったはず。でも、本当の意味で韓国の音楽が日本で浸透するには、誰かが突破口を開けなければならない。そんな熱意(使命感?)がスタッフを突き動かしたのだろう。

来年はいよいよ日本デビュー15周年だ。もしAVEXが何かアニバーサリー企画をする気があるのなら、日本語ニュー・アルバムは厳しくても、最低限ベスト盤のリリースと全国ツアーの後援くらいはあるだろう。果たしてどうなることか?少なからず、不安だ。

事前にファンクラブ会員にアンケートを行なっておいて、結局何もなかった谷村有美の25周年を経験しているから、別に肩透かしを食らっても、もう腹を立てることはないと思う。何しろ、AVEXとの契約切れと共に、日本から撤収なんていうことも、最悪の事態として想定するほど覚悟は出来ている!

    BoA Special Live: NOWNESS in JAPAN
    @東京国際フォーラム Hall A,December 11, 2015

  1. Girls On Top (韓国語)

  2. The Shadow (韓国語)

  3. Eat You Up (英語)

  4. Kiss My Lips (日本語:新曲のカプリング)

  5. Shattered (韓国語)

  6. メドレー:Spark(韓国語)~Moto(韓国語)~Smash(韓国語)~Bad Drive(日本語)~Bump Bump!(日本語)

  7. Hope (韓国語)

  8. Home (韓国語)

  9. Only One (Acoustic ver.) (日本語)

  10. Who Are You (韓国語)

  11. Fox (韓国語)

  12. Milky Way (日本語)

  13. メドレー:VALENTI(日本語)~My Name(韓国語)~ClockWork(韓国語)

  14. DJプレイ:ID; Peace B(日本語)~気持はつたわる(日本語)~Shine We Are(日本語)~LISTEN TO MY HEART(日本語)~Amazing Kiss(日本語)~Rock With You(日本語)

  15. メドレー:Game(韓国語)~Shout It Out(日本語)~Energetic(英語)~I Did It For Love(英語)

  16. Lookbook (日本語:新曲)

  17. MASAYUME CHASING (日本語)

  18. <アンコール>
  19. Atlantis Princess (韓国語)

  20. Green Light (韓国語)

  21. メリクリ (Happy 15th Anniversary Ver.) (日本語)


BARKS:【ライブレポート】BoA、圧巻のスペシャルライブ。
http://www.barks.jp/news/?id=1000122312
posted by SunHero at 19:36| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ライブ | 更新情報をチェックする
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