2016年01月26日

ピンクとグレー (2015日本)

説明不要だとは思うが、NEWSの加藤シゲアキ原作の「ピンクとグレー」が、Hey! Say! JUMPの中島裕翔主演で映画化された。中島裕翔は、Hey! Say! JUMPとしてデビューする以前からTVドラマや舞台経験があり、演技力には定評があるそうだが、意外にも本作が映画初出演&初主演だそうだ。

脇を固めるのは、菅田将暉・夏帆に加えて、若手注目株の一人=岸井ゆきの、そして、昨年の朝ドラ「まれ」で本格的な芸能活動再開を印象付けた柳楽優弥だ。監督は行定勲、脚本は蓬莱竜太だ。脚本の蓬莱は、劇団「モダンスイマーズ」の全公演の作・演出を手掛けるなど、舞台演劇の世界で知られた存在だが、行定監督とはこれが3度目のタッグとなる。

映画のキャッチコピー「開始62分の衝撃」というのは、原作には無いアイディアで、映画だからこそ可能な「どんでん返し」だ。逆に映画のような展開を小説化するのは、余程筆の立つ作家でも難しいだろう。そもそも、そうまでしなくても、幼馴染みの二人の青年の芸能界での光(栄光)と影(挫折)が逆転する原作は、多くの読者の支持を得た。並みの監督や並みの脚本家だったら、原作にもう一捻り加えるところまでは思い付かないだろう。

「どんでん返し」の妙が効いた映画といえば、昨年の前田敦子主演作「イニシエーション・ラブ」がある。あの手法をそのまま取り入れたら、問題の62分の前後で主役が交代せざるを得なくなる。あくまでも、中島裕翔主演で押し通すなら、そういう手があったかぁー!と感服した。加えて、菅田将暉と夏帆までも、あの前後で完全に役柄が変わってしまう。実に手の込んだ脚本だ。

ジャニーズ・ファンの女性客なら、終始主役でいる中島裕翔にご満悦だろうし、男性客は夏帆のベッドシーンに釣られて、つい見に来てしまったのかもしれない。映画は映倫の審査で「G」だったらから、中島裕翔とのベッドシーンがあるとは思っていなかった。思わず、これって本来は「PG12」指定じゃないのか?と不思議に思った。終映後、女子高生が結構たくさん見に来ていたことが分ると同時に、彼女達が異口同音にベッドシーンの事を、「あんまりリアルなんで、笑っちゃったよー」とアッケラカンと話していた。

菅田将暉は言うまでも無く、大胆演技の夏帆といい、この二人の前後半での演じ分けは見事だった。思い切った配役に意表を突かれ、SunHeroのようなオジサンも楽しませてもらった。
posted by SunHero at 03:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本映画鑑賞 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

ピンクとグレー
Excerpt:  「どんでん返し」とか「あなたはきっと騙される」などのキャッチフレーズは氾濫しているのだけど、本作はびっくりしました。原作を読まずに、ネタバレを知らずに見られて、ラッキーです。予備知識なしに見ることを..
Weblog: 映画好きパパの鑑賞日記
Tracked: 2016-02-22 06:45
©Entertainment Weblodge SunHero
All rights reserved (except where noted)