Eaglesが一時的に解散していた1980年代から1990年代初頭、メンバーは各々ソロ活動でヒットを飛ばし、もはや再結成は有り得ないと思っていました。ところが、1992年12月のGlenn Freyの来日公演で、封印していた過去の栄光を解禁すると前置きし、Don Henleyと初めて共作した楽曲のひとつだと言って、“Desperado”を披露しました。Eaglesのライブでは、Don Henleyがリード・ボーカルを取る曲だけに、非常に興味深く聞き入ったものでした。
その2年後にEaglesは再結成し、ライブ・アルバム“Hell Freezes Over”をリリース。その翌年には来日公演も実現しました。ソロ公演の時はNHKホールの前から二列目で見たGlenn Freyも、Eaglesとして来日した東京ドームでは、アリーナ席だったにも拘わらず、物凄く遠くに感じて、一抹の寂しさを覚えたものでした。
その次のEaglesのワールド・ツアーは“Farewell 1”と題されて、ツアー・タイトルの「1」って一体どういう意味なのか疑問に思いつつも、これでついにまた解散かと残念に思いました。何しろ、悔しいことに日程が合わずに、この時の来日公演は観に行けなかったのです。このツアーはGlennの体調不良を理由に、日程変更が度々行なわれ、既に健康状態は芳しくなかったようです。
ところが、2010年にまさかの新譜がリリースになり、2011年の東京ドーム公演で、雪辱を果たすことが出来ました。Eagles Recordsという自分達のレコード会社を立ち上げ、米大手スーパーのWalmartとタイアップした独占販売でしたが、直前に米音楽業界紙=Billboardがセールス・ランキングの方針転換をしたおかげで、見事アルバム・チャートで初登場1位に輝きました。
結構元気そうに見えたのですが、あれから5年で帰らぬ人になるなんて、全く予想だにしていませんでした。頭の中のジュークボックスは、さっきから繰り返し“Take It Easy”を掛けています。近いうちにシダックスにでも行って、追悼カラオケをして、冥福を祈りたいと思います。黙祷‼
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