
届いてビックリ!パッケージは、昔のシングル・レコード・サイズくらいの大きさで、ハード・カバーの絵本ようだ。モノクロで統一されたデザインは、歌詞付の写真集のような凝った仕様だ。それだけでも、BoAの意気込みが十分感じられたが、中身の充実振りは前作の物足りなさを払拭するほどだ。
曲毎に韓国気鋭のサウンド・クリエーターを起用しているようで、序盤のダンサブルな曲だけでなく、ミドル・テンポのポップな曲やスローなバラードが連続する後半も、変化に富んでいて飽きさせない。正味7曲というミニ・アルバム同然だった前作のサウンド・プロダクションを踏襲しつつ、大幅に拡張して全12曲、粒揃いのフル・アルバムの登場だ。
BoAは曲作りにも関与しているだけでなく、プロデューサーとしてのこれまでの経験も十二分に反映した妥協を感じさせない完成度だ。これが今後のアルバム制作のスタイルになると、アルバムのリリース間隔はますます広がっていくことだろう。韓国のファンは、既に5年も待たされるという前例があるから、その半分程度なら待った内に入らないかもしれない。
気が付けば、今年は韓国デビュー15周年。記念の年に相応しいBoA入魂の会心作だ。まもなく発売になる韓国での(意外にも)初となった単独フル・コンサートの映像ソフト▼も楽しみだ。


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