平日と土曜日のどちらが、良い席が取れそうか?普通に考えれば前者だが、コンビニで受け取ったチケットを見て落胆した。M列31番だったからだ。何かとネガティブに解釈するSunHeroだが、平日の先行上映会ですら辛うじて席が取れた感じだから、初日舞台挨拶は落選した可能性が高かったかもしれない!?と思い直した。
ただ、最近のシネコンに慣れていたせいで、観劇用の双眼鏡を持って行かなかったため、主演の釈由美子も共演の文音も辛うじて顔が判る程度だった。しかも、併設の駐車場は車高制限があって、駐車拒否に遭った。自分でも意外に思ったほどだが、池袋HUMAXシネマズは、前を通ることはあっても、映画を見るのは、ナントこれが初めてだった。
映画自体は90分にも満たない作品だし、「外伝」ということは原作コミックのスピンオフみたいなものだったのだろう。釈由美子扮する殺し屋の所属する組織がどういうものかサッパリ分からなかったし、それとは別に殺しをオークション形式で請け負う連中も同様だ。結局、14年振りだというアクション映画に挑んだ釈由美子の肉体美を堪能する以外に、見所は無かった。
共演の文音は、女性アクション・スターの先駆けとなった志穂美悦子の娘さんだそうだ。じゃあ、父ちゃんは・・・・!
アクション映画を脚本・監督して、ようやく頭突き瓦割りで有名になった武田梨奈を見い出した西冬彦の作品を、ストーリー性の無い、アクションを見せるだけの映画と酷評する人が多い。SunHeroに言わせれば、本作だって、ちゃんとした原作があるのに、予備知識ナシで観に行ったのでは、西冬彦の脚本と同程度にしか思えなかった。
なぜ、西冬彦ばかりが、あんなに批判されるのか?彼はストーリーは二の次で、アクションを格好良く見せることに集中した映画が撮りたいだけだ。そういうスタンスに無理解な連中が、徒に批判しているだけだと気付いた。
急に西冬彦を話題にしたのは、彼が目指しているのは、世界に通じる女性アクション・スターの発掘だ。その時に引き合いに出されるが、志穂美悦子だったりする。本作には娘さんが出演している。何という因果だろうか?
アクションは痛快だったが、ストーリー設定が全く呑み込めなかったので、見終えた後の気分は不完全燃焼だった。「KIRI」シリーズについて、特に本作の設定に詳しい方のフォロー、よろしくお願い致します。
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