Crosby, Stills & Nash @Tokyo International Forum (Hall A), March 6, 2015

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1991年の初来日も、1995年の来日も、何となくパスしてしまったCrosby, Stills & Nash(以下、CSN)が、20年振りで来日公演を行なった。会場は大嫌いな東京国際フォーラムのホールAだ。キャパ(約5000人)とチケット代(S=¥13,000、A=¥11,000))を天秤に掛ければ、まあまあバランスが取れている方だと思い、招聘元のUDOでS席を申し込んだ。2月下旬に届いたチケットを見てガッカリした。1階40列だったからだ。2階席15列目あたりの真下だろうか。

あそこは1階も2階も前列の客の頭が邪魔で、ステージがよく見えないから嫌いなのだ。Brian Wilson (of the Beach Boys)では奇跡的に最前列だったが、BoAでは1階最後列、谷村有美では2階最後列の最端席など、酷い目に遭うことが多い。それに比べれば、ずっとマシだと思い直し、昔買ったCDを探し出して来て、復習(予習というべきか?笑)することにした。

前日深夜というか、当日早朝までPCの前で粘っていたら、案の定、3/5初日のセットリストが見つかった。おかげで、二部構成だと分かった。ただ、一足早くネット上を駆け巡っていた通り、Jackson Browne(以下、JB)が飛び入りしたそうだ。そんなことは、2日続けてある訳がない。それでも、バックバンドの紹介でJBの名前が出た時など、勘違いした客が歓声を上げた。

どうやら今回の飛び入りは、バックバンドのメンバーが取り持ったようだ。ベースのKevin McCormickは長年JBのツアーやレコーディングに参加していて、JBのライブを見に行った(多分)Nashがスカウトしたみたいだ。となると、今回のJBの日本公演では、誰がベースを弾くのだろうか?

さて、開演予定時刻になると、着席を促すアナウンスが流れた。しばらくすると、突然ビートルズの“A Day In The Life”のオーケストラ演奏によるショート・バージョンが流され、CSNをはじめバンド・メンバーが登場した。お馴染みの余韻の中、1曲目が始まるのかと思ったが、ひと呼吸おいてから演奏に入った。“Carry On”のお馴染みのイントロに、観客は一斉に歓声を上げ、喝采を送った。詳しいセットリストは、後述のリンク先にあるプロのレポートを参照して下さい。

2日目の割には、序盤の音のバランスは芳しくなかった。あそこは座席によってもバラツキがあるとは言え、CSNのコーラスが綺麗にハモっていなかった。また、コーラスを強調する余り、バンドの演奏も不鮮明だった。その証拠に、スティルス、ナッシュやバンド・メンバーが、頻繁にステージサイドのスタッフに合図を出していた。安心して聞けるようになったのは、5曲目“Just A Song Before I Go”あたりだろうか。

9曲目ではCrosby & Nashの2nd Album “Wind On The Water”(1975)から、タイトル・ナンバーとも言える曲を披露した。一瞬、捕鯨国でこの曲をやるなんてと思ったが、前半をCrosbyが、後半をNashが作った組曲のようなメドレーは、Crosby & Nashにとって最高のハモリを聞かせる代表曲だ。すっかり魅了されてしまった。

そして、Nashのために用意されたヤマハのピアノに、彼が二度目に向かうと、いよいよ“Our House”だ。事前情報通り、サビを観客に歌わせた。SunHeroは前夜にそこだけ歌詞を確認して臨んだので、周囲の客の迷惑など気にせず、思いっきり歌わせてもらった。

休憩後の第二部は“Helplessly Hoping”でスタートしたが、その後はCSN各自が交代でソロ・パフォーマンスを聞かせる形で進行したため、やや地味目というか、いぶし銀の楽曲が続いた。その初っ端がStillsによるBob Dylanのカバーだったが、前説でDylanの物真似をして会場中を笑いに包んだ。

Nashの話によると、昨年今回のツアー・メンバーで、8日間に20曲余りレコーディングしたそうだ。Nashの“Myself At Last”、Crosbyの“What Makes It So”、Stillsの“Somebody Home”、再びCSNの3人が揃った“Burning For The Buddha”といった新曲は、その中からの選曲のようだ。

こういう言い方が甚だ失礼なのは先刻承知だが、CSNの中で一番老いぼれて見えるCrosbyが実は一番元気で、“Almost Cut My Hair”のボーカルの迫力には度肝を抜かれる思いがした。一番頑強そうに見えるStillsの方が、ソロ・ボーカルがちょっと怪しい感じだったが、大半の曲で圧巻のギター・ソロを披露して、その都度喝采を浴びていた。

Jefferson Airplane(現:Jefferson Starship)のPaul KantnerとCrosby・Stillsの共作による“Wooden Ships”は、コンサート終盤の定番曲だが、日本の多くのファンが望んでいたのは“Suite: Judy Blue Eyes”だったんじゃないだろうか?この反戦歌のメッセージが未だに通用する世界情勢なんて、とりわけ日本においてはコンサートの興奮に水を差すようなものだ。それが証拠に、同じ反戦歌でも、第二部のラストを飾ったStillsの“Love The One You're With”の陽気なメロディの方が、明らかに観客のノリが良かった。

“Wooden Ships”に関しては、SunHero的にはもう一つの本家であるJeffersonのバージョンの方が好きだ。女性ボーカリストこそGrace Slickではなかったが、一足も二足も先にJefferson Starshipの来日公演に足を運んだ際、これを聞いて鳥肌が立つほど感動したからだ。CSNのバージョンは、あれだけの熱演を披露しても、まだ大人しいという印象だった。

アンコールは、映画「小さな恋のメロディ」世代なら、懐かしさが込み上げてくるに違いない“Teach Your Children”だった。Bee Geesの曲が大半を占めていた映画の中で、エンディングに印象的に使われていた曲だ。観客の興奮は最高潮に達して、メンバー全員がステージ前方へ出てきて揃ってお辞儀をしても、早くもアンコールを求める手拍子が場内に鳴り響いていた。やっぱり、皆、「組曲:青い眼のジュディ」が聞きたかったんだと思う。

SunHero的には、他にも“Wasted On The Way”や、もはや時代にそぐわないとは分かっていても、“Woodstock”もやって欲しかった。後者なんて、あのイントロだけで失神してしまったかもしれない。

★3/5公演のセットリスト:
BARKS【ライブレポート】ジャクソン・ブラウンとの共演が実現した奇跡の一夜(2015/3/6)
★3/6公演のセットリスト:
音楽情報サイト「RO69」の洋楽ニュース(2015/03/07)

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