Slow Music Slow LIVE '14 in 池上本門寺, August 30, 2014 <br />(2nd Day~Rainbow Beat)

Slow Music Slow LIVE 2014

2年振り2度目の参加となった“Slow Music Slow LIVE”(2日目のみ)に行って来た。チケットぴあの「夏フェス特集」からは完全に無視されてしまったが、2004年に始まって10年、11回目の開催を迎えた。2回に1回位の確率で雨に見舞われた経験から、屋外イベントには億劫になっていたが、自称晴れ男=田島貴男のおかげか、曇天から正にどんでん返しの好天に好転した。

むしろ、墓穴を掘ったのは、SunHero自身だった。力道山の墓もある場所柄のせいにしてしまったら、日蓮聖人と言えどもギャグとして受け流してはくれないだろう。そんな由緒ある寺が本堂のすぐ脇の広場を会場として提供してくれる有難いイベントだというのに、肝心のチケットを忘れてしまうとは、何たる不覚!! 過去にもチケットを忘れてヒヤッとしたことはあるが、入場ゲートに着くまで気付かなったなんて、認知症の検査を受けた方が良さそうだ。

一旦は入場を断られ、諦めて帰ろうと思ったが、スマホでチケットの購入履歴を調べて、一か八かこれを見せて入れてもらえないか、賭けてみた。入場ゲートでは法外な料金を払えばOK=改めて入場料を払え!ということだったが、電子マネー派(?)のSunHeroはそんな大金を持ち合わせていなかった。仕方なく夕暮れの境内を途方に暮れて歩いていたら、ステージの裏側に出た。そこに居たスタッフに事情を説明したところ、随分待たされた後、あっさり入れてくれた。

スッタモンダのおかげで、土岐麻子(とCaravan)は場外で聞く破目になったが、BONNIE PINKからは自分の席で鑑賞することが出来た。夕陽は本堂の向こう側に沈み、日陰になった会場を涼風が吹き抜けて行く。Tシャツ1枚では、チョット肌寒いくらいだった。次に登場したオリジナル・ラブの田島貴男に促されて見上げれば、星空に月が浮かんでいた。気象庁は降雨を予報していたが、終わってみれば全てが好転(好天)していた。

これぞ、不幸中の幸い? 否、そんな表現ではまだまだ不謹慎だろう。現実的な見方をすれば、自棄になって本堂の中に入って拝み、お賽銭を奮発して札にし、境内を彷徨っている内に出くわした力道山の墓の前で、長々と手を合わせて祈ったことが、功を奏したと言ったところだろうか?

前回もカーナビが外苑ランプで出るよう迂回路を示唆してくれるのが遅すぎて、首都高のジャンクションというジャンクションで渋滞に巻き込まれたが、今回は最初から首都高を避けたため遅刻した。15時スタートなのは最初から分かっていたのだから、二度共もっと早く出掛けるべきだった。早く着き過ぎる分には、現地で余裕を持って昼食が取れる訳だから・・・・

全3日間のイベントは日毎にタイトルが付いていて、今回の2日目(8/30)は「Rainbow Beat」だった。出演者は、古川本舗⇒ハンバート ハンバート⇒土岐麻子⇒Caravan⇒BONNIE PINK⇒オリジナル・ラブ(アコースティックセット)⇒佐野元春 & The Hobo King Bandの7アーティスト。だから、「レインボウ」なのか!? SunHero的には、オリジナル・ラブは17年振り(当時は「オリジナル・ラヴ」)、佐野元春(当時は“佐野元春 with THE HEARTLAND”)に至っては20年振りだ。

前者は、会場でアルコール類を提供しているのがサントリーということへの配慮からか、今年2月にCMが一新された「角ハイボール」(会場で販売されていたのは、恒例の「白州ハイボール」だったが)のCMソングを披露して、大盛上りだった。一杯500円の白州ハイボールが、セット価格だと200円になる軽食類には、クルマで出掛けたことを後悔したが、前代未聞の大失態を繰り広げてしまっただけに、帰路に大惨事を引き起こさないよう、グッと堪えた。そう言えば、お久しぶりの田島貴男は、一杯引っ掛けてステージに上がったかのように、以前にも増してチャラ男振りを発揮していたが、演奏はキッチリしていた。

後者は、普段「元春」コールに一切反応しないのだが、流石に子供たちのコールには、ボソッと「ありがとう」と呟いた。新旧取り混ぜたセットリストだったと思うのだが、迂闊にも今のところ最新アルバムである“ZOOEY”は未開封のままだった。そもそも、あれはTHE COYOTE BAND名義だった訳で、今回はThe Hobo King Bandとしての出演。そういう意味では、「ドクター」なんて演ったのは、正当な選曲だった訳だけど、1997年のアルバム“THE BARN”収録曲だったんですね。当時とバンド名は同じでも、メンバーはすっかり様変わりしてました。

一方、ファンクラブ・イベントに続いて、今年だけでも既に2回目となるボニピン姉さんは、鈴木正人(Bass, Keyboards)、八橋義幸(Guitars)に加えて、GREAT3の白根賢一(Drums)という最小にして鉄壁の布陣。秋の20周年前哨戦ツアーも、このメンツで行うのだろうか?のっけから“So Wonderful”をやるというSunHeroの嗜好にドンピシャなセットリストに、ツクヅク諦めて帰らなくて良かったと思った次第。

ところで、この日のボニピン姉さん、虫除け対策を兼ねていたのか、長袖の白無地のTシャツに、黒(もしくはチャコールグレー?)のサルエルパンツに、麦わら帽子という服装。一応オシャレなんだけど、どう見てもメインらしからぬ地味な印象。しかも、示し合わせた訳ではないと言っていたが、八橋氏とペアルックになっていた。

余談ですが、帰路にも予想通り一波乱ありまして、国道1号線を北上して、左折して環七に入るはずが、見事に左折し損ねてしまいました。その後は頼みの綱のカーナビまで迷走して、中原街道を南下して環八を右折という遠回り。ナビを無視して、世田谷通り~狛江通り~甲州街道というルートにしたら、甲州街道直前まで制限速度をキッチリ守って走る貨物トラックを追尾することになって、素直に環八直進で甲州街道に出た方が早かったかも?

そういうわけで、ライブレポートというよりは、道中記になってしまいました。全日程の全出演者のまともなライブレポートおよびセットリストは、公式サイトに掲載されています。SunHero撮影のトップ画像よりお越し下さい。

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