今年でデビュー33周年の角松敏生のライブに、ついに初参加した。ベテラン・ファンの間では。1980年代の作品に「飛行」にまつわる曲が何曲かあるため、ライブに参加することを「テイクオフ」と言うらしい。実際、開演を待つ観客の多くが、入場時に配られたチラシで紙飛行機を折っていた。山下達郎のライブなら、「レッツ・ダンス・ベイビー」で鳴らすクラッカーに相当する決まり事のようだ。ライブ中に其処彼処から、いくら紙製とは言え、先の尖った物体が顔面めがけて突っ込んで来たら嫌だなと思っていたら、2機も襲来した。両方とも視野に入ってきたかと思うと、鼻と額に当たった。そうでなくても、後頭部とか側頭部とかには、一体何機の直撃を受けたことか!これが所謂「新参者に対する洗礼」なんだろう。次回はバイクのヘルメットでも用意した方が良さそうだ(笑)。
会場のハーモニーホール座間は、これで2度目の訪問だ。昨年のALICE同様、今回も追加公演というのは、何とも奇遇だ。2回目ともなれば、敷地の地下にある無料駐車場を利用しない訳には行かない。周辺には時間を潰せるような所は無いが、市役所裏手の駐車まで満車だった場合には、相武台前駅か座間駅周辺のコインパーキングに駐車することになる。どっちも徒歩15分くらいだろうか?だったら、初めからクルマで行かなきゃいいじゃん!というご意見もあろうが、今回は圏央道の開通したばかりの区間を、どうしてもドライブしてみたかったのだ。
事前にPCで調べたら、NAVITIMEだと相模原愛川ICで下りるルート、MapFanだと圏央厚木ICで下りるルートに意見が分かれた。高速料金を節約するなら前者、時間短縮なら後者といった感じだ。最終決定はサイバーナビに委ねた結果、前者になった。家を出発した時間は、ALICEの時と同じくらいだったが、開場の1時間半以上も前に着いてしまった。圏央道のおかげで、余裕で無料駐車場に止められた。およそ30分後には満車になった。
肝心のライブは、せいぜいやっても2時間半と高を括っていたら、ナント3時間にも及んだ。休憩ナシだと、MCタイムがWCタイムという訳で、ちらほらと客席を離れる姿が目に入った。ファンの高齢化への配慮も、そろそろ検討した方がいいんじゃないだろうか?SunHeroは谷村有美に鍛えられたから、3時間半ぶっ通しでも大丈夫だが、流石に立ち見のライブは敬遠するようになった。
最新作に収録されている2曲の大作も、ガチで披露してくれた。20分越えの「The Moment of 4.6 Billion Years ~46億年の刹那~」では、ギター、ボーカルだけでなく、パーカションまでこなして魅せた。もう一方の「Get Back to the Love」では、ステージ背後の幕が開いて、コーラス隊が現れると、視覚的にも圧巻だった。各会場ごとに地元のコーラス隊を手配するだけでも大変だったと思われるが、キャパ1,300の中規模ホールであっても手抜きナシの、採算度外視的サービス精神には、畏敬の念を抱いた。
本編終盤は、SunHeroでも知っている楽曲のオンパレードで、客席は総立ちになった。角松敏生とバンドが一旦ステージを離れると、観客も席を離れた。通路は一時的にトイレへ向かう人の流れができるほどだったが、アンコールを求める拍手が衰えることはなかった。というか、SunHero一人で3人分くらい担当したかな?終演後、両手首に力が入らなくなってしまって、帰路の運転が不安になるほど、張り切りすぎてしまったようだ。
その間に少しだけリフレッシュできたのか、アンコールも大判振舞いで、軽く20分はやったと思う。流石に燃焼し切った様子だったが、場内が少し明るくなっても拍手は鳴りやまず、もう一回アンコールに応えてくれた。生年月日的には1年先輩だが、学年的には同学年の角松敏生のライブ・パフォーマーとしての力量を、(座間だけに)マザマザと見せ付けられて、SunHeroもまだまだ頑張らにゃいかんとツクヅク思った。
- OPENING ACT (Non-Live Performance) *
- 初恋
- THE BEST OF LOVE
- MELODY FOR YOU
- The Moment of 4.6 Billion Years ~46億年の刹那~ *
- Still I'm In Love With You
- 君をこえる日
- MERMAID PRINCESS
- AUGUST RAIN
- I SEE THE LIGHT *
- Get Back to the Love *
- 君を二度とはなさない
- 飴色の街
- Tokyo Tower
- Girl in the Box
- もう一度・・・and then
[encore 1] - RAMP IN
- WAになっておどろう
- TAKE YOU TO THE SKY HIGH
- No End Summer
[encore 2] - ALL LIFE IS PRECIOUS


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