PC? was there ~ Eric Clapton @Yokohama Arena, 23 February 2014

エリック・クラプトン公演情報

ひょっとしたらThe Rolling Stonesの誰かが飛び入りするかも?と、仄かな期待を抱いて臨んだEric Claptonの2年2ヶ月振りの来日は、一週間前のMISIAに続いて、会場は横浜アリーナ。だって、最終日の武道館はモロに月末の2/28(Fri.)。おまけに、その2日前がストーンズ初日で、そっちで有給休暇を使ったため、相対的に早退も無理。というわけで、堂々と観に行ける日曜日の横浜公演となった。

Udoの先行予約で取ったというのに、唯一の日曜日開催だったせいか、MISIAに続いて、まさかの3階スタンド席。センター席の入退場通路すぐ脇ということで、転落防止の柵があっても、スマホや帽子を落としやしないかと不安な席。でも、MISIAの時のように真横からではなかったし、ステージ全体が割と近くで見渡せたので、随分マシでした。

開場予定時刻を10分位過ぎた頃に到着したら、既にグッズ売り場は2階階段の上まで長蛇の列。先に腹ごしらえを済まそうと思ったら、どこも同じくらいの長さの行列。スムーズだったのは、トイレくらいのものでした。(笑) 一向に短くならないグッズを買い求める列に、買うのは終演後と決めたら、ベースボール・キャップは売り切れで、パンフだけ買いました。

ECは来年3月に70歳になるので、またもや引退をほのめかしていますが、ステージに現れた姿は、まるでインディー・ジョーンズ風=どこかの大学の客員教授のような格好でした。Steve Winwoodと一緒に来日した前回の方が老けていたような・・・・小ざっぱりとした学者のように見えました。

今回はサポート・ギタリスト不在で、とにかくギター弾き捲り。やはり引退を意識して、たっぷりとギターを聞いてもらおうという趣向だったのでしょうか?チラチラとスーパー・テクを披露するたびに、前列の客が諸手を挙げて拍手を送って、(気持ちは分かるけど)ちょっとウザかったです。でも、ギタリストとしてのECを堪能したかったファンなら、歌よりもイントロとか間奏とかエンディングとかの方に聞き入っていたんじゃないでしょうか?

アコースティック・セッションでは、ネイビーのMartin Guitarを使用。冠スポンサーの黒澤楽器がロビーで販売していたものと同じギターです。深みのあるボディ・カラーに対して、音色の方はドライな感じで、ブルージーなフレーズも余り粘っこくなくて、SunHero的にはいい塩梅でした。見た目も素敵なので、インテリアとして飾っておきたいという思いもありましたが、所詮は宝の持ち腐れ。そもそも、高くて買えません!

さて、今回、サポート・ギタリスト無しということで、SunHeroが密かに期待したのが、1980年代のPhil Collinsをドラマーに据えて制作されたアルバム群からの楽曲。基本的には、ECのギター、Greg Phillinganesのキーボード、Nathan Eastのベースに、Phil Collinsのドラムという4ピース編成だっただけに、それに近い編成に勝手に期待しちゃった次第。

実際、初日こそ“Tell The Truth”でしたが、2日目以降はPhil Collins参加三部作のラスト "August" のオープニングを飾った“Pretending”でスタートとのこと。横浜でも期待を裏切らないスタートでした。

しかも、来日決定の際に、Paul Carrack(=PC)も同行することが明らかになり、これまた期待通りAce時代のヒット曲“How Long”をやってくれました。まさか、原曲の間奏のギター・ソロに似せて、ECがプレイしたのにはホンマ驚きました。カラオケでDAMを利用する度に歌っていますから、周りへの迷惑も顧みず、フル・バージョン歌わせて頂きました。

しかし、PCに3曲も歌わせるとは、思ってもみませんでした。特に、アンコール。Joe Cockerの曲をPCに歌わせて終わり。アッサリすぎるというか、呆気にとられてしまいました。どうせなら、最近ベスト盤が出たMike & the Mechanicsのレパートリーから、全米No.1に輝いた“Living Years”もやって欲しかったかも。SunHero的には、EC was hereではなくて、PC was thereって感じのライブでした。

ERIC CLAPTON 40 Years on the Road in Japan
setlist at Yokohama Arena on 23 February 2014

  1. Pretending
  2. Key To The Highway
  3. Tell The Truth
  4. Hoochie Coochie Man
  5. Honest Man (Paul Carrack on lead vocal)
  6. Wonderful Tonight
  7. I Shot The Sheriff
  8. Driftin' *
  9. Nobody Knows You When You're Down And Out *
  10. Alabama Woman *
  11. Layla (Unplugged) *
  12. Tears In Heaven *
  13. How Long (Paul Carrack on lead vocal)
  14. Before You Accuse Me
  15. Crossroads
  16. Little Queen Of Spades
  17. Cocaine
    =encore=
  18. High Time We Went (Paul Carrack on lead vocal, written by Joe Cocker & Chris Stainton)
  • Eric Clapton: Electric & Acoustic(*) Guitars, Vocals
  • Paul Carrack: Organ, Keyboards, Vocals
  • Chris Stainton: Piano, Keyboards
  • Nathan East: Bass
  • Steve Gadd: Drums
  • Michelle John: Backing Vocals
  • Sharon White: Backing Vocals

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