
所謂生まれながらに女性を引き付ける魅力があって、次々に色んな女性が近付いて来るけど、自分から積極的に口説くようなプレーボーイタイプではない。結婚願望はあるのに、優しさと同義の消極的さゆえか、いつも女性の方から離れて行ってしまう。結局、女心が手に取るように分る反面、誠実な人柄が災いして独身のまま。羨ましいやら、腹立たしいやら。

SunHeroにそんな素養があったら、ミツバチのように花から花へ。結婚なんてしない方が楽しいとばかりに、独身を貫いていたかも?実際に未だに独身なのは、全く正反対の性格だからなんですけどね。おまけに、健康診断の度に身長が縮んで行くし、白髪は増える一方だし、夜中にPCと向き合っていると、ついついお菓子を摘み食いで、ポッコリお腹は妊娠7ヶ月みたいだし・・・・

冒頭から麻生久美子が娘同伴で登場し、海辺のカフェで主人公と別れ話。その後、延々と様々な風景が映し出され、すっかり退屈してきた頃に主人公が昔の女と偶然再会。直後に悲劇が!再び場面が変って、麻生久美子の娘(中村ゆりか)が高校生に成長していて、どこからともなく主人公が現れる。
娘は、気味悪がりながらも、主人公の言っている事の真偽を確かめるために & ひょっとしたら自分と父親を捨てて家を出て行った母親に遭えるかもしれないと思って、某所を訪ねる。そこで、偶然声を掛けてきた阿川佐和子から、ニシノユキヒコの恋愛遍歴(=恋と冒険)を聞かされる。そう、この映画は、主人公が最後に付き合ったと思われる女性(阿川佐和子)が、麻生久美子の娘に話すという形で進行する。
見所は、主人公の上司で、奥手のOL(尾野真知子)と別れたはずなのにチョッカイを出してくる女(本田翼)の壮絶な女のバトルかな?ルームシェアしている隣人の女性2人(木村文乃と成海璃子)の、主人公を巡る静かな闘いも、意外な結末に一本取られたって感じでしたね。
一通り話を聞いた娘は、母と主人公の思い出のカフェへ。そこで、ついに母親と再会し・・・・ハッピーエンドとは言えなくても、まあ、竹野内豊のイメージ通りの後腐れの無い締め括りでした。SunHero的には、麻生久美子と主人公のエピソードが盛り込まれていなくて残念でした。続編が作られるなら、そこんとこ掘り下げて描いて欲しいな。
でも、幼い娘がいるのに、主人公と付き合っていたとなると、娘の父親にして旦那である男と婚姻関係にあった訳だから、ドロドロの不倫ストーリーになったかも?それに、物語から類推するに、麻生久美子は主人公と別れてから、旦那も娘も捨てて、家を出たみたいだし。爽やか独身貴族の竹野内豊のイメージにそぐわないか!
とにかく、女優陣の活躍に乾杯

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