Todd Rundgren - Official State Visit @Billboard Live Tokyo, August 22, 2013

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Todd Rundgren's Official State Visit 2013

2年半振りで東京ミッドタウン(六本木)にあるBillboard Live Tokyoに行った。Dance/Electronicaサウンドに彩られた新作“STATE”を引っ提げて、SunHeroの永遠のヒーロー=Todd Rundgrenが来日したからだ。

以前なら東京2days・4公演制覇で臨んだものだが、既に会員システムのClub BBLを退会していたため、選べる席種に制限はあるし、それ以前に資金が無い。そういう訳で、8/22のみ2公演共にお安いカジュアル・シートで鑑賞した。しかも、急に行けることになったので、予約は7月下旬に直接電話して行った。

カジュアル・シートは謂わば3階席で、そこから見下ろした久しぶりのBillboard Liveは、ちょっといつもと違う光景だった。まず、アーティストの意向ということで、ステージ前のテーブルを2列分くらい取っ払って、観客に好きに踊ってもらうダンス・スペースが設けられていた。さらに、ステージ中央には、もう一段高いステージが用意されていた。

ステージ前に集まった観客に視界が遮られて、後方席の観客からToddが見えなくならないようにという配慮だろう。だが、檀上両サイドにちょこっとした機材が設置されているだけで、一体どんなパフォーマンスが繰り広げられるのか、想像が出来なかった。

そうは言っても、事前情報で新作中心のライブになるということは分かっていた。還暦を過ぎても尚バリバリの現役感はお見事だが、多くの観客は70年代の曲を期待して来たのだろうから、当惑するのは必至だった。実際、最近の2作“[Re]Production”と“STATE”さえ聞いておけば、予習は十分というセットリストだった。

だが、見応えはあったはずだ。ドラマーのPrairie Princeもシンセ・ドラムを叩いていたし、ギタリストのJesse Gressもエフェクターを駆使して、時にはマシンガンのような音まで、ギターで奏でていた。

そして、誰よりも未来的な演奏(?)を見せてくれたのが、Our Hero=Toddだった。「お立ち台」に上がったToddは、片手に持っていたiPadを機材にセットした。ほとんどの演奏はプリセットのデジタル・サウンドで、そのコントローラーとして2台のiPadを操作した。

20世紀の魔法使いは、21世紀のロック・スターとして、「お立ち台」で歌い踊り、時折ギターを掻き鳴らした。1曲終わると、汗を拭き拭き、iPadを操作する。次の曲が始まれば、また歌い踊り捲る。80分余りのショーを終始ハイ・テンションでこなした。

70年代と比べると、キーが低くなって、ファルセットがほとんど出なくなったものの、野太くなったボーカルには圧倒的な存在感がある。Toddより一回り以上も若いSunHeroだが、到底マネの出来ないパワフルなパフォーマンスだった。

最新作 “STATE” はアレコレ吟味して、2枚組の輸入盤を買ったが、Billboard Liveに電話予約した後、妙な胸騒ぎがして、国内盤も買った。その予感めいた謎は、アンコールで解けた。

Todd一人だけが登場して、Billboard誌でTop 40 ヒットを記録した4曲の内でも、様々なアーティストにカバーされている有名曲のメドレーを披露した。国内盤にボーナス・トラックとして収録された、あのメドレーだ。あの会場にはウッテツケのフィナーレだった。

開演時にはステージ前に詰めていた立ち見客は一列ほどしか居なかったが、いつのまにか4列くらいに増えていた。見た目はSunHeroより重量感のある年配男性客が、リズムに乗って体を動かしているのを見つけた際には、とても羨ましく思った。SunHeroは真夏の腰痛に悩まされていたから、足先でリズムを取るのが精一杯だった。

予約確認の受付(チェックイン)時に「特にサイン会の予定はございません」という返答だったし、2ステージ目が終わった後、ステージのあるフロアまで下りて行ったが、控室から出て来る気配もなかった。というか、帰路の電車の乗継ぎの都合もあって、そんなに粘れる時間はなかった。誓い(地階)スーパーで明日の昼食用に惣菜を買って帰った。

Todd Rundgren's Official State Visit
@Billboard Live Tokyo, August 22, 2013

(Setlist of both 1st & 2nd Show)
  1. Imagination
  2. Truth from "Liars" (2004)
  3. Smoke
  4. Collide-A-Scope
  5. Secret Society from "POV" (1985) released as UTOPIA
  6. Angry Bird
  7. Future from "Liars" (2004)
  8. Serious
  9. Ping Me
  10. Prime Time from "[Re]Production" (2011),
    cover of the Tubes from "Remote Control" 1979
  11. No World Order from "No World Order" (1993)
  12. Party Liquor
  13. Worldwide Epiphany from "No World Order" (1993)
  14. Sir Reality
    【encore】
  15. Can We Still Be Friends~
  16. I Saw the Light~
  17. Hello, It's Me
    All the songs from "STATE" (2013) except where noted


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