ソラから来た転校生 (2013日本) [同時上映: ネコヤドのハルとアキ (2012日本)]

ソラから来た転校生のポスター業界では結構注目されているらしい映像作家の近藤勇一が初めて手掛けた劇場公開映画が「ソラから来た転校生」だそうだ。監督の本作に賭ける並々ならぬ意欲の程は、自ら脚本・撮影・編集まで手掛けたことからも端的に窺える。

「転校生」という言葉からもある程度想像できたが、「時をかける少女」やら「転校生」やら少女を主人公にしたSF仕立ての青春映画だった。とりわけ、少女が成熟した女性へと成長する過渡期の無垢な可憐さを捉えた映像は見事だった。

この映画を見るきっかけは、偶然YouTubeで見かけた予告編だった。たまにはこんな映画でも見て、無垢だった10代の頃の感傷に耽るのも悪くないなと思ったからだ。程なくぴあから本作の完成披露試写会の前売り情報が届いたので、詳細も確認せずに申し込んでしまった。



実は、正式な劇場公開日は5/18で、東京ではシネリーブル池袋のみの上映で、本作が映画初出演にして初主演となる少女=星名利華と溝口恵のカメリハを兼ねて撮影された「ネコヤドのハルとアキ」という短編映画の方は、完成披露試写会では上映されないことは知らなかった。というか、両作品合わせても、上映時間は1時間余り。サプライズ上映でもしてくれればよかったのに・・・・残念だ。

それでも、チケぴで座席指定券を予約購入してしまったので、4/13(土)にシネマート新宿のスクリーン1で開催された試写会に足を運んだ。定員62名のスクリーン2ではなく、333名のスクリーン1での開催だったので、さぞやSunHeroの知らないところで評判になっているのだろうと思っていたら、ナント空席だらけだった。

それでも取材関係者が沢山居たり、当初監督と主要キャスト4名の登壇と告知されていた舞台挨拶に、途中から映画の衣装をまとった少女キャスト4名と梅爺が客席後方より入場して来たりで、まあ2,500円の元は取れたかなという感じだった。映画の公式サイトがイトーカンパニーのサイト内あることからも推測できたが、主演の少女2人をはじめ、女性キャストは全員そこの所属だった。



どうしても「ネコヤド・・・・」も見たくなったSunHeroは、帰り際にロビーの特設コーナーで販売していた前売券を購入した。だが、池袋なんて滅多に行かない街だ。どうして、シネマート新宿では試写会だけだったんだろうか?そもそも、シネリーブルはテアトルグループ系なんだから、試写会はともかく、一般公開は直系のテアトル新宿でレイトショー上映とか、ダメだったんですかね?

とはいえ、実は池袋は今年2度目の訪問だった。1月に東京芸術劇場で上演されたミュージカル「100万回生きたねこ」を見に行っていた。それに、シネリーブル池袋はルミネ池袋の8階レストラン街にあって、清潔感のあるミニシアターだった。さらに、一部のレストランでは半券による優待サービスを行っていて、かく言うSunHeroもその恩恵に与った。

どちらの作品も多感な女子高生の友情を主軸にした物語という共通点があり、「ネコヤド」が「ソラ来た」の前日談のような後日談のようなストーリーに思えた。写実的な前者とファンタジックな後者では映像美も対照的だったが、映像作家である近藤監督の映像への拘りが多角的に窺えて面白かった。

例えば「スイングガール」のように、本作品からも次々に次世代を担う女優が輩出するのか?ついつい、そんな見方をしてしまうSunHeroであった。

§ 今後の上映情報 §
コロナシネマワールドの7劇場で6月下旬から8月初めにかけて、順次上映されることが決まっています。ご興味のある方は、お近くのコロナシネマワールドをチェックしてみましょう。

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