
すなわち、SunHeroにとっては、第一世代に当るフェイ・ウォン、ケリー・チャン、ジジ・リョン、第二世代に当るフィオナ・シッ、ステファニー・チョンに続く第三世代が不在なのだ。韓流ブームに関しても、SunHeroの興味とは違う次元で日本でブレイクしてしまった。
まあ、主要な情報源が相変わらずYesAsiaをはじめとした通販サイトという、情報源の乏しさが根本原因なのだろう。YouTubeをもう少し上手に活用すれば、ジャケ買いで失敗することも無くなるのかもしれない。
久々に取り上げる台湾のテクノポップ・ユニット=女孩與機器人のファースト・アルバム“Miss November”にしてもジャケ買いだ。だが、もう一年以上も前=本作がリリースされた頃、既にYouTubeには彼等のMVとか結構アップされていたのを、実は最近知った。
それどころか、邦人ブログでも注目している所が結構あって、プロフィールやキャリアなど色々なことが分った。特に参考になったのが「おきらく台湾研究所」。意外なほど身近というか、ご近所と言っても良さそうな同じ町内(=SeesaaBLOG)にある。YouTubeのMVも完備していて、研究成果は申し分ない。
その他のブログやウェブサイトで得た情報も加味して、掻い摘んで紹介すると、女孩與機器人は女孩-與-機器人と分解され、翻訳機に掛けるとThe Girl and the Robotsとなる(笑)。メンバーは「女孩」担当のRiin(リン、本名=林怡君)と「機器人」担当のJungle(本名=戴建宇)と蛋(ダン、本名=蘇玠亘)の三人。
戴建宇は台湾では有名なレコーディング・エンジニアで、ユニットのリーダー的存在。ライブではもっぱらギター担当。蛋はプログラミングとキーボード、ベース担当。容姿端麗なRiinはボーカルのみならず、大半のソングライティングも手掛けているそうだ。
2009年10月に3曲入りEP「昨天~Lost in Yesterday」でインディーズ・デビューを果たし、2010年3月には2枚目のEP「兩吋半舞曲」でメジャー・デビュー。2011年1月にはファースト・アルバムである本作をリリースし、折々にライブ活動も行っているようだ。
著名なエンジニアがメンバーということもあってか、デビュー曲「昨天~Lost in Yesterday」のMVはインディーとは思えない秀作。流石に本作のリード・トラック「My Boy」のMVは、もっとカネが掛かっている感じだが、商売っ気がチラついてしまったのが何とも残念だ。
「My Boy」に象徴されるように、テクノといっても一聴しただけではアーバン・ポップスとしか思えないほどテクノっぽくない。例えば、「Spinning Around」なんてDreams Come Trueのパクリじゃないか?(笑)と思えるほどだ。全体的には1980年代のエレポップの雰囲気が漂う。普通にポップスをやるにしても、もはや旧来のバンド形態を取る必要はないようだ。
「太多再見」ではサビの歌詞が日本語だ。日本のポピュラー音楽が大量流入している台湾らしい傾向だが、ひょっとすると日本進出を目論んでいるのかもしれない。ならば、尚更に、否、そうでなくとも、そろそろ次のリリースを待望する。
▽参考にさせて頂いたサイト▽
(無断掲載ゆえ不都合あればご連絡下さい)
おきらく台湾研究所:
女孩與機器人(The Girl and the Robots)
忍者108:
女孩與機器人 The Girl and The Robots
我的お気に入り:
しまったまた夜更かしを!(The Girl and The Robots 女孩與機器人)
皆様、ありがとうございました。
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