Todd Rundgren - [Re]Production 再考/最高? (Spotify & Amazon Music)

プロの評論家なら1回聞いただけで分るようなことでも、タダの音楽好きに過ぎないSunHeroは2-3回聞いても分らない。年末最後のトピックにしようと焦ったばかりに、随分否定的で批判的なことを書いてしまったと反省している。普段なら全面的に書き直してしまうところだが、所詮はこの程度(笑)という戒めに、再校文は別記事にすることにした。[Re]Productionというアルバム・タイトルだけに、再考も已む無しか?(苦笑)

カーナビのオーディオの使い勝手を検証するために、本作を何度も聞いているうちに突然気付いたのだが、本作のサウンドのキー・ワードはDance/ElectronicaとAuto-Tuneだった。平たく言えば、イマドキのテクノ・ミュージックだ。パンク、ハード・ロックから捻りの効いたポップスまで、多彩な楽曲をDance/Electronicaでリメイクして見せたのが本作だった。かつてHip-Hop、Rapに挑んだTodd Rundgrenは、今もなお現在進行形の音楽に取り組んでいた。多くの皆さんは、最初から気付いていたことでしょう。

ただ、老いてますますパワフルになった歌唱を、敢えてAuto-Tuneでぼかしてしまったのは勿体無い気もする。案外、実態はAuto-Tune本来の使い方で歌唱力を補っていたりして?(笑) 否、連夜の一晩2ステージで声を枯らすことはあっても、声量に衰えを感じないのは、近年のライブで実証済みだ。Auto-Tuneを使うべきところと、そうでないところは、流石にちゃんと心得ているようだ。

だんだん制作の意図が見えてきたら、通勤の行き帰りにも頻繁に聞くようになった。あるいは、合間にPerfumeの“JPN”なんかを聞いたりしていたのが、再考のきっかけになったのかもしれない。今やすっかり魅了されている。

ところで、もしも[Re:Re]Productionなんてアルバム(要するに本作の続編)が作られるなら、今度は高野寛とかレピッシュの曲を取り上げて欲しい気もする。そう思うようになったのは、アルバムの最後を飾るHunterの“Nothing To Lose”の素性が多少なりとも判ったからだ。

当時からオーストラリアのバンドと聞いていたHunterだが、“Dreams Of Ordinary Men”で検索すると、圧倒的にDragonというバンドのアルバムという結果ばかりだった。ようやく真相が明らかになったのは、バンドの公式サイトに辿り着いたからだ。ナント、Dragonは今もオーストラリアを拠点に活動し、来年デビュー40周年を迎える現役バンドだった。

詳しい経緯は書かれていないが、バンドとして一番勢いのあった80年代に、Todd Rundgrenをプロデューサーに迎えてニューヨークで“Dreams Of Ordinary Men”をレコーディング。その後、Tina Turnerの欧米ツアーに同行することになり、その際一時的にバンド名をHunterとし、欧米ではそのバンド名でアルバムがリリースされたという訳だ。

そんな超マイナーなバンドの曲をよくぞ取り上げたと感心した一方で、だったら日本のアーティストも取り上げてよという気持ちになった。それに、一番新しい曲でも1990年。その後も、1999年のSplender "Halfway Down The Sky"とか、2000年のBad Religion "The New America"といったプロデュース作がある。さらに、2009年には36年振りでプロデュースしたNew York Dolls "Cause I Sez So"なんていうのもある。次回はその辺からもチョイスして欲しい。まあ、所詮は1ファンの身勝手な願いですね。・・・・もう支離滅裂(笑)



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