イマドキの高校生はどうなのか知らないが、あの頃の高校生といえば、男子は不良振ってみてもガキっぽかったが、女子はもう一端の女性だった。同い年の女の子が歌手デビューしたのを知って、訳も分らず焦燥感に襲われた。あれから33年、今も超ミニのワンピースで歌い踊る杏里の同い年とは思えない若さに、新たな焦燥感を覚えた。一体いつどこで杏里を追い越して、こんなに老け込んでしまったのだろうか?
否、当日一番焦ったのは、高速道路の渋滞だった。7月にalanのコンサートを見にクルマで行った際、開演2時間前に着いてしまったので、完全に油断していた。おまけに、高速を下りてからも、首都高の下を走るため、ナビの精度が悪化。曲がるべき交差点の100m手前あたりまで来て、ようやく「300m先●●交差点を右折です」なんて案内するから、右折し損なって、ますます時間が掛かってしまった。結局、昭和女子大学の真向かいのコインパーキングにクルマを入れたのは、開演25分後くらいだった。
正門から一人堂々と大学敷地内に入ったら、守衛室の人が身を乗り出してきた。反射的に人見記念講堂を指差したら、「どうぞ」と合図を返してきた。後はスタッフの見事な連携プレイに誘導されて、コットン気分ならぬVIP気分で席に着いた。丁度最初の衣装替えタイムだったらしく、客席はモチロンのことステージも薄暗く、杏里の姿は無かった。ナントもタイムリーな遅刻の仕方だった(笑)。
コンサートは大雑把に前半はバラード系、後半は観客も立ち上がるノリのいい曲で、二人の男性ダンサーを従えて踊りながら歌う姿は、13年前と大差ない印象だった。そんな華麗な姿の杏里に加齢の影を見たのは、ダンスではなく歌の方だった。時々歌詞が曖昧になる場面があった。正直に歌詞を間違えたことを詫びる場面もあった。
杏里にとっても久々のホール・ライブだったらしく、また古いレパートリーでもライブでは初演という曲もあったようだ。SunHeroも13年振りなので、ライブでお馴染みの曲になると、一気にタイムスリップして、リズムに合わせて自然と体が動き出していた。そうなると、もう多少のミスは気にならなくなった。
セットリストは確認中だが、7月に発売したコンサートと同名のニュー・アルバムの収録曲中心のようだった。ツアーは始まったばかりなので、手っ取り早く予習するなら、最新アルバムだけ聞いておけば良い感じだった。ご参考になれば幸いです。というわけで、セットリスト情報、募集中です!<(_ _)>
終演後よくよくロビーを見渡せば、コンサート・グッズの販売は無く、CD・ビデオの販売コーナーがあった。だが、一番目立っていたのは、杏里オリジナルワインの販売コーナーだった。ラベルは「キャッツ・アイ」の原作者=北条 司が手掛けていた。だが、赤白各4,500円という価格に断念した。
サッサと会場を後にすると、クルマで一路MOVIX昭島へ向かった。ナビが盛んに中央道の利用を促してきたが、構わず国道20号を西へ向かった。往路とは違って、高速を使わなくても、出発時にナビが計算した時刻から5分遅れ程度で着いた。流石にモリタウンで軽食を取る余裕は無かったので、MOVIX Club CARDのポイントをホットドッグコンボに引き換えて、映画を一本見て帰った。三連休の中日だからこそ可能な芸当だった。
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杏里
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