2009年公開の「ハイキックガール」で鮮烈デビューした空手少女＝武田梨奈の主演２作目が「KGカラテガール」だ。前作はインディー作品だったが、今作は東映ビデオが制作に関与したメジャー作品。色々スケールアップしているようだが、前作を見損ねたため検証不能だ。ストーリーは全くの別物だが、トレーラー（予告編）を見比べた限りでは、かなり似たり寄ったりな印象だ。元々どちらも激辛＆激痛アクションの第一人者＝西冬彦の企画だから、当然と言えば当然の話。今回は芝居の部分を木村好克監督に任せ、西冬彦はアクション監督に専念した分、映画として観賞に耐える作品に仕上がったようだ。
この映画、できれば横浜ブルク13でご覧になることをお勧めする。見終わった後、きっと劇場内をあちこち実施検分したくなるはずだ(笑)。あるいは、武田梨奈が平然とバイトしてたりして？(爆) 映画を見ている最中から、SunHeroは横浜ブルク13へ見に行きたいという衝動に駆られていた。今週（～2/18）なら21:40の回が狙い目かもしれない。
だが、バレンタイン・デー直前の三連休の真っ只中に、降りしきる雪の中を、朝っぱらから遥々と新宿バルト9まで見に行ったのは、舞台挨拶付き上映（2/12 11:45～）があったからだ。舞台挨拶は上映後に行われた。登場したのは主演の武田梨奈とプロデューサーの西冬彦氏。後で知った初日の舞台挨拶の様子に比べれば、こじんまりとしたものだった。
梨奈ちゃんは黒のショートパンツの裾が僅かに見えるミニ丈の、春らしい柄のワンピースで登場したから、まさか西氏を相手にキック三連発のデモンストレーションを見せてくれるとは思いも寄らなかった。オジサンは素直に最前列で見れた人達を羨ましく思った。アントニオ猪木にカツを入れてもらうより、梨奈ちゃんに蹴りを入れてもらう方が効能がある気がした！一体、いつからＭ男になったんだ？(笑)
公式ブログでもこの二人の名前しか明記されていなかったが、妹役で映画デビューした飛松陽菜（とびまつひな）ちゃんにも会いたかった。台詞はベタだったが、口数の少ない役柄だったせいか、黒尽くめの衣装だったせいか、凄みのある物腰で序盤から異彩を放っていた。武田梨奈に強力なライバル登場といった感じだった。末恐ろしい13歳かも？
肝心の映画だが、ノー・ワイヤー、ノー・ＣＧのリアル・アクションが痛快だ。序盤の芝居で物語の前提がきちんと描かれていたので、引き裂かれた姉妹の皮肉な再会とか、父親の仇を取るクライマックスの格闘シーンなど、すっかり感情移入してしまった。
幼少時代を演じた子役たちも空手のポーズを決めるシーンとかあったけど、どこかの道場で空手を習っているのだろうか？流石に、殺されたはずの長女の方が瀕死の父親の拳の一撃で生き帰るシーンだけは笑ってしまった。
これを見ちゃうと、以前見た「The MASKED GIRL 女子高生は改造人間」とか「花のあすか組 NEO！」とか「戦闘少女～血の鉄仮面伝説」といったガールズ・アクションものが陳腐に思えてきた。武田梨奈が挨拶の中で言った「世界に通用するアクション・スターになりたい」に象徴されるように、これらの映画とは元々目指すものが違うようだ。
とりあえず、東映直営の都会型シネマコンプレックス２館で封切りとなったが、東映系の郊外型シネコン＝Ｔ・ジョイをはじめ全国の東映系映画館で順次上映されるそうだ。早い話が全国公開になる。松竹系のMOVIXや東宝系のTOHOシネマズなどに対して、出遅れ感の否めない東映系シネコンの宣伝にもなっている映画だから、最初からそういう段取りになっていたのかもしれない。
ちなみに、３月には武田梨奈主演３作目が公開になる。忍者映画に定評のある千葉誠治監督の「女忍 KUNOICHI」だそうだ。映画『GANTZ』のアクションコーディネーター＝園村健介がアクション監督を務めるということで、西冬彦の関与は無いようだ。3/19からシアターN渋谷でレイトショー上映される。いつまでも高校の制服でアクションという訳には行かないが、予想していたよりも早くお色気シーンにも挑戦ということか？この目でシカト確かめたい！
この記事へのコメント
SunHero
＞渋谷シアターTSUTAYAで公開された2日間だけの
＞作品観たかった。
私も興味あります。なぜ2日間だけだったのか？謎ですね。でも、主演じゃないみたいですね。
それから、「片腕マシンガール」の井口監督のＴＶシリーズ「ドグーンＶ」も主役じゃなかったけれど、DVD見てみたいです。
飛松陽菜ちゃんも要チェックですね！
谷
渋谷シアターTSUTAYAで公開された2日間だけの
作品観たかった。
レイトショーなら観に行けましたが土、日の18:30だったと記憶しています。
ウィキペディアのページにレイトショー
と書かれていましたが。
映画館で撃退のシーン、横浜ブルク13
って？と思ったのですが新宿と姉妹館
だったんですね。
011年02月12日23時45分00秒テレ玉いのり・エネルギーの映画缶
注：録画終了時間↑
でKGの監督のインタビューが。
ヨコハマ初というのはハイキックガールの時、
横浜の道場で武田梨奈を見つけたという意味みたいです。