
IMAX版の場合、前売券を提示しても当日券料金との差額600円を徴収するということだったので、前回同様109シネマズのサイトでクレジットカード決済で事前予約(「良・席・予・約」)をした。検査は午後2時から、映画は午後3時35分から、東京-川崎間が東海道線で約20分だから、遅くとも3時頃の電車に乗れば、間に合うはずだ。
前回とは違って、映画の後は何も予定が無かったので、万一昼食を摂る余裕が無かったとしても、鑑賞後ラゾーナ川崎プラザ内に沢山ある飲食店のどこかで食事すればいい。空腹に耐えられそうに無ければ、109シネマズのホットドッグセットか何かでキューバ凌ぎ(?)すればいい。
実際には検査後そばを食ってから向かっても、3時10分頃には109シネマズ川崎で発券を済ませていた。モチロン、入場開始時刻になってから、しっかりホットドッグセットも買った。今回も予告編タイムの間に食べ終わってしまった。(笑)
会員になっていないため、席はピンポイントでは選べなかったが、マイケルの時と同じO列で、しかも列中央の20番だった。だが、24-25番に陣取っていたアベックが、ひとつこちらへ席を移動してきた上、女の方が予告編タイムに入って客席が暗くなっても、ケータイで友だちと話し続けていた。席が近くなった分、通話相手の甲高い声までが聞こえてきた。
結局、通話はディズニー映画の冒頭に登場するシンデレラ城のアニメが終わるまで続いた。上映中も彼氏とジャレ合っているような笑い声が、時折聞こえてきた。挙句の果てに、エンドロールになったら何やらゴソゴソし始めて、カバンやコートなどの荷物をまとめるだけにしては妙に時間が掛かり過ぎて、非常にウザかった。アイツ等、上映中に一体何やってたんだ!
それはともかく、流石に二度目ともなると、ストーリーを細部まで確認することが出来た。というか、二度目だからこそ、序盤に色々伏線が張られていたことに気付くことが出来た。例えば、序盤と終盤に出てくる演説シーン。コンピュータの外界と内部という立場の違いを言い換えただけで、元ネタは同じなんですね。字幕ばかり見ていると聞き逃してしまいますが。
その他、この映画の魅力を簡潔に解説しているプロの映画評を見つけたので、SunHeroがここでノラリクラリ語るよりも、そちらを参照して頂きたい。
補足的に述べておくと、題名にもなっている「トロン」というのは、映画の舞台となる1980年代に大ヒットしたという設定のアーケードゲーム「スペースパラノイド」のサーバー内部(=グリッド)の秩序を保つために、アラン・ブラッドリーが作ったプログラムを指す。グリッドの「創造主」であるケビン・フリンにとって、トロンはグリッド内で自分を警護してくるSPのような存在だった。
本作では、フリンが自分の分身として作ったCLU(クルー)がクーデターを起こした際に改造されて、「リンズラー」として登場する。ケビン・フリンとクルーの二役をジェフ・ブリッジズが演じていたように、アランとリンズラー(トロン)をブルース・ボックスライトナーが演じていたのは、そういう訳だ。
SunHero的には二度目の鑑賞で、誰が主人公のサム・フリンをグリッドに呼んだのか、ようやく分った。主人公が張本人と対面した時に、はっきり「サム、お前を呼んだのは私だ」とでも言わせてくれれば済むことを、何でわざわざ曖昧なままにしたのか?やはり、三度見ないと、謎は解けないのか?

そもそも、思いっ切り期待して見に行ったIMAX 3D、鮮明度的にはDisney Digital 3Dとの著しい違いは感じられなかった。それはマイケルの時と同じ印象だ。だが、音響は半端じゃない。例えば、ライトサイクルのレースのシーン。まるで自分がレース場の中に立って観戦しているような臨場感があって、川崎まで見に行った甲斐があったというもの。
ただ、うっかり見過ごしてしまったらしく、IMAX用にフルスクリーン処理された8つのシーンを確認し損ねた。多分、ライトサイクルのレース・シーンもそうなっていたんだと思う。だからこそ、音響の迫力と相俟って、臨場感が増したのだろう。ディズニーランドの3Dアトラクション(もちろんマイケル・ジャクソンの「キャプテンEO」のこと)を初めて体験した時のような感覚だ。まっ、ディズニーのお家芸だと言ってしまえば、身も蓋もないことだが。
そういうわけで、実はもう一度IMAX 3D版が見たい。今度はストーリーや視聴覚効果に惑わされずに、もっと客観的に鑑賞したい。例えば、IMAX用にアレンジされた8つのアクション・シーンがどう凄いのか?とかだ。
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