
昨年がカーペンターズ、来年がイーグルス、そして、今年はオリビア・ニュートン・ジョンがデビュー40周年だそうだ。洋楽界はチョットした「40周年ブーム」のようだ。否、単にSunHeroが洋楽に関しては懐古モードに入ってしまったから、殊更に反応したのかもしれない。ホント最近の洋楽事情には宇徳敬子になってしまった(笑)。
カレンが他界してしまった以上、カーペンターズの来日公演なんて有り得ない話だが、イーグルスとオリビアは来日公演が開催される運びとなった。10代の頃から経済的な理由から二者択一の習慣が付いてしまったSunHeroは、ドゥービーとイーグルスならイーグルス、オリビアとリンダ(ロンシュタット)ならリンダを選んでしまったため、もう何度も来日しているというのに、今回初めてオリビアのコンサートに足を運んだ。
「今回初めて」と言えば、チケットも初めてウドーの携帯サイトで予約した。公演の10日前くらいに届いたチケットには、ちょっぴりガッカリした。Sotte Bosse以来二度目の訪問となったJCB Hallは、初めてのアリーナ席、しかも前から6列目だったが、席番はナント1番!! こういう一番は嬉しくないよ。案の定、前過ぎの端過ぎで、バンドメンバーのほとんどが見えなかった。ステージ後方のスクリーンも一部PAの影になってしまい、観客と一緒に歌おうとして表示してくれた歌詞が見えた時には、僅かながら出遅れてしまうという状況だった。
そんな悪条件にも拘らず、2時間たっぷり楽しませてもらった。何しろ、日本のファンの投票によって選曲されたという40/40というベスト盤さえ聞いていれば、予習は十分だったと思うほど、次々にお馴染みの曲が披露されたからだ。前にも書いたように、SunHeroはリンダ・ファンだったはずだが、半分くらいの曲はサビだけなら歌えてしまったので、自分でもビックリした。
だが、何よりも驚いてしまったのは、とても還暦を過ぎているとは思えない美貌と容姿だった。何やら最近よく耳にする長ったらしい口上で紹介される「魔女」を連想してしまった。例えば、こんな感じ~イギリスから登場したカントリー歌手としてヒット曲を連発し、その後ミュージカル映画にも主演し、「フィジカル」で全米10週連続1位の偉業を達成、乳癌を克服して今なお活躍する魔女~どうだろうか?(爆)
歌声に関しては、加齢と共に若干キーが下がった印象を受けた。古い曲ほど高音域がキツそうだったからだ。反面、近年の楽曲では包容力が増して、圧倒的で感動的な歌唱が観客を包み込んでいた。
バンドメンバーには芸達者な人達もいて、Cliff RichardやJohn Travoltaの代役をユーモアたっぷりに務めてくれて、ステージと客席の距離が大いに縮まった。演奏面では原曲のアレンジのポイントとなる音色やフレーズの印象を壊さないように、しっかり再現してくれた。黒人女性ベーシストがめちゃめちゃカッコよかった。
セットリストは以下の通り。これだけの曲を2時間でやるとなれば、当然フル・バージョンじゃない曲もあったが、洋楽の王道ポップスのコンサートではよくあることだ。ただ、まさか、日本独自ヒットとなった「ジョリーン」までが、カントリー・ミュージックのセクションの1曲としてショート・バージョンになってしまうとは思ってもみなかった。同じ日本独自ヒットでも、片や「カントリー・ロード」はそのセクションとは別の場面で単独で演奏された。
Olivia Newton-John / Live at JCB Hall,Nov.28,2010
☆ Opening Movie(仮称:映像で振り返るONJ)~
バンド登場~オリビア「愛の告白」の一節を歌いながら登場- Have You Never Been Mellow?
- A Little More Love
- Sam
☆ 映画音楽コーナー1=ザナドゥ- Xanadu
- Magic
- Suddenly
☆ カントリー・コーナー(アンプラグド風 7~12)- If Not For You
- Let Me Be There
- Please Mr. Please
- Jolene
- If You Love Me (Let Me Know)
- Don't Stop Believin'
- Physical
- Help Me To Heal
- Not Gonna Give In To It
- The Promise (The Dolphin Song)
- Soul Kiss
- Take Me Home, Country Roads
☆ ロックンロール・コーナー- The Rumour
- Make A Move On Me
- Totally Hot
- Deeper Than The Night
- Twist Of Fate
☆ 映画音楽コーナー2=グリース- You're The One That I Want
- Hopelessly Devoted To You
- Summer Nights
- We Go Together
=encore=- Grace And Gratitude
- I Honestly Love You
終演後は東京ドームシティ内に早々と登場したクリスマス・イルミネーションを撮り捲ってから、珍しくも敷地内の飲食店で夕食をして、家路に着いた。



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