
Billboard Live TOKYOがオープンして丸1年。2年目の年会費が引落とされる前に退会しようかと思っていたが、せっかく貯めたポイントが無駄になるのが悔しくて、タイミングを逃してしまった。そもそも貯めたポイントの使い方に関して、余りにも説明不足だった。密に腹を立てていたが、6月頃から優待公演の案内が来るようになった。
本公演に関してはポイントが利用できるわけではなかったが、カジュアルシート=7,000円のところ、会員優待=4,000円で観れるというので行くことにした。これも当初は予約方法が明記されていなかった。インターネット申込みでも優待が受けられるのかと思ったが、何度トライしても優待価格にはならなかったので、一度サジを投げてしまった。やがて、電話予約のみで承ると付記された。満一才を迎えるというのに、不手際振りは相変わらずだ。
§2:初めての電話予約
そういうわけで今回初めて電話予約をしてみた。会員番号を口頭で伝えるのが面倒だったが、インターネット予約より簡単だった。しかも、ステージの眺めはどんな感じになるのかとか、色々質問しながら、こちらの希望に沿った席を選んでくれた。後でBillboard LiveのHPで座席を確認したら、ステージを真正面で見下ろせる席だった。予約受付開始から日にちは経っていたが、こんな席が取れるとは、この優待、意外と知られていなかったようだ。
電話予約のメリットは、他にも「公演前日までキャンセルを受け付けてもらえる」とか、「チャージは当日受付時に支払うので、インターネット予約よりも支払いを遅くできる」とか、「オペレーターの女性を口説くことが出来る(?)」とかがある(爆)。ただし、予約したことを忘れないよう、自主的な工夫が必要かもしれない。HPにログインしても、電話予約した公演の情報までは掲載されていないからだ。せめて希望者には、公演前日とかに登録したアドレスへ備忘eメールを送ってくれると有難いと思った。
§3:当日受付で
さて、毎月15日は月中の締め日なので、いつも大忙しだ。だが、8月はお盆休みのおかげで、年12回ある15日の中では一番ヒマだ。そうは言っても、不測の事態に備えて、2nd Stageを予約しておいた。案の定、普段の15日よりは遥かに早く仕事を終えたが、会場に着いた時、既に1st Stageは始まっていた。
私以外客の居ないエントランスでは、受付にも係員が1人しかいなかった。名前を告げると、手際よくPCを操作して、予約内容を確認し、チケットを手渡してくれた。サービスエリアだとペーパーレスなので、中学生の頃からチケットの半券を記念に保管している者にとっては、コンサートに来たぁ~!という実感と、コンサートに行ったぁ~!という証しがもらえるのは、素直に嬉しい。
丁度いい機会だったので、ポイントの使い方について詳しく教えてもらった。HPで紹介されている優待公演以外にもポイントが使えることを初めて知った。ポイントを使う場合は、インターネットでは対応していないため、電話予約をして公演当日にポイントでチャージを清算すればいいそうだ。飲食代やグッズ購入には使えないそうだ。
§4:時間調整の夕食
2nd Stageの入場開始まで1時間以上も時間があったのと、カジュアルシートはセルフサービスで飲み物しか提供されないので、東京ミッドタウン内の飲食エリアで腹ごしらえすることにした。事前に調べて目をつけていた店が満席だったので、Okawari.jpという店にした。270席もあるので、確実に座れると思ったからだ。
早い話がビュッフェ・スタイルのレストランなのだが、普通は順路に従って進むだけで全てのカウンターを巡れるようにするところ、混雑時の客の渋滞を緩和するため、アイランド型のキッチンのように分散した感じだ。だが、不慣れな客で混雑したら、どっちみちごった返す気がした。
三品で1,980円の夕食となったが、Billboard Liveで食事するよりは安いかもしれない。広い店内の片隅にひっそりと陣取ったので、食前・食後の写真を撮った。・・・・はずだったが、ケータイに残っていたのは、なぜか食後の方だけ。食前の方を保存し損ねたようだ。
入場開始までまだ20分くらいあったので、デザートは別の店にしようと、再びミッドタウンの飲食店街をうろつき始めた。だが、どこも通路から店内が丸見えで落ち着かない感じだった。上の階にスタバがあったのだから、そこで妥協すればよかった。
結局、プラザ側にちゃんとしたカフェも出店しているDEAN & DELUCAの、ガレリア側にある食料品店に飛び込んだ。ここにもイートイン・コーナーがあって、軽食や喫茶ができるようになっていたからだ。しかし、通路に面した側は全面ガラス張りのため、どうにも落ち着かなかった。
§5:いざ客席へ
Billboard Liveへ戻ったのは21時過ぎだった。座席は決まっているし、No Food, No Waiter Serviceだから、自分で券売機でドリンク券を買い、バーカウンターで飲み物に引換えるだけ。そのための時間が開演前にあれば、開場時刻きっかりに入場する必要はない。接客係がうろちょろしない分、サービスエリアより落ち着ける。ステージを遥か下に見下ろすというハンディはあるが、演奏に見入ることが出来るのはいいと思う。
当然、赤坂サカスをはじめとした夜景も楽しめない。せいぜい見えるのは、東京ミッドタウンの裏庭と眼下の道路くらいのものだ。夜の散策を楽しむアベックや普通に行き交う路線バスなど、開演まで下界の日常風景を見せられるのは妙な感じだ。
開演5分前になると、ステージ背後のカーテンが閉められた。初めてカーテンが閉められるところを見た気がする。見下ろせば、サービスエリアは従業員をはじめ人の往来が絶え間なく、グループで来ていれば会話が弾んでいることだろうし、カーテンの開閉なんて気付かないのも当然に思えた。
§6:ショータイム!!
開演時刻に遅れること1-2分で、まずバンドのメンバーが登場。続いてGilbert O'Sullivanが元気よく登場。同時に客電が暗くなり、ステージ中央最前に置かれたキーボードに着くと、アーティスト自らイントロを弾き始めた。もう相当なジジイになっているはずだが、きびきびとした動きや、イギリス人らしい早口のMCなど、遠目にはとても若く見えた。何よりも歌声が昔のままだ。
序盤は馴染みのない曲ばかりだったが、どうやら2006年リリースの新譜の曲だったようだ。ライブの進行に連れてお馴染みの曲が増えて、観客も盛り上がっていった。ちゃんと客の望むものを心得ていて、ショーマンシップの鑑のようなパフォーマンスだった。
基本的には中央のキーボードを弾きながら歌うスタイルだったが、曲によってはキーボードを離れハンドマイクを持って歌う場面もあった。アンコールでは観客を煽るように、キーボードの上に立って、ステップを踏みながら歌った。ステージと同じでフロアで観ていたら圧巻だったかもしれないが、上から見ているとキーボード上の紙類に足を滑らせたりしてハラハラさせられた。
バックバンドは、シンセの他にアコーディオンも弾いたバンマスらしき人をはじめ、ベース、ドラムス、ギター、管楽器&パーカッションの総勢5名。12・13日が福岡、15・16日が東京、17日が大阪という短期ツアーで、こんなに連れて来ちゃって稼ぎはあるのかと思ったが、往年のヒット曲を極力オリジナルに近い感じでやるには最低限必要な人員だった感じだ。
途中、機材トラブルで苛立つ場面があった。O'Sullivanの傍らにあるモニターから自分の声が聞こえないというものだった。ステージ袖のサウンド調整卓に詰めている音響スタッフが出てきた。Todd Rundgrenの時と同じ女(ひと)だ。このときばかりは、カジュアルシートにしたことを後悔した(笑)。
老眼の私には、無表情で卓を操作する姿がカリスマ家庭教師を演じていたときの成海璃子に似ているように見えた。今回、何と自らマイクテストを行なった。まさか彼女の肉声を聞くことが出来るとは!若い女性が不用意にマイクテストなんてしちゃいけません。ま、普通に女性の声だよな。でも、嬉しかった。(爆)
§7:終演後
ロビーでCDを購入するとサイン会に参加できるということだったが、直帰した。実は昼食後下痢をした。薬を飲んで治ったと思っていたのだが、公演中にまた具合が悪くなった。あるいは、予期せぬ幸運に、年甲斐もなく興奮したせいかもしれない(爆)。
終演後は会場内のトイレへ向かったが、個室は2つとも塞がっていた。已む無く会場を後にし、階下のトイレに入った。昼間下痢したのに、夕食でビールを飲んだのが拙かったようだ。帰宅後真っ先に薬を飲んだ。翌日の目覚めは爽快だった。サインもらい損ねたのは、本当に残念だった。
§8:セットリスト
8/15の2ステージ分のライブレポートを兼ねた写真付きセットリストを見つけました。というか、今回の来日公演全部がレポートされています。バンドメンバーや使用楽器まで詳細に明記されています。別セクションには“Alone Again (Naturally)”のビデオまであります。その他、世界各国でのヒット・チャート・データなど、分り易く整理されていて、これぞファンサイトの鑑ですね。冒頭で「Billboard Live 御利用ガイド」とお断りを入れたのはそういう訳です。
この記事へのコメント
SunHero[管理人]
ちょっと不案内な箇所があり、大変失礼致しました。
自己解決されたようですが、早速ポイントを使ったのでしょうか?
よろしかったら、後日談などお知らせ下さい。
通りすがり
通りすがり
こんばんわ
優待公演以外にもポイントが使えるんですね。
初めて知りました。
1ポイントはどれ位の計算なんでしょうか?
SunHero[管理人]
>今後はボビー・コールドウェルやクリストファー・クロス、ベイビーフェイスを見る予定
年内に3つも!?羨ましいです。特にBabyface、昨年の同会場での公演、素晴らしかったようですね。どうだったか、あとで教えてくださいね。
SunHero[管理人]
ブログサービス側でかなり強固なスパム対策が設定されているようですね。ここもデフォルトはそうでしたが、ほとんどのスパム対策設定をオフにしたら、最近TBやコメントを頂けるようになりました。モチロン、迷惑なTBやコメントが増えれば、私だって再考しますけどね。
普通強固な対策が施されていると「失敗」となるんですが、「不明」という結果はどういうことなんでしょうね?めげずに頑張ってみます。
yumemi
ちなみに今後はボビー・コールドウェルやクリストファー・クロス、ベイビーフェイスを見る予定があります。
それからTBの件ですが、リンクありの記事に対しての設定をしております。この記事はTBさせて頂きましたが、よろしければ映画の記事もリンク後にTB送信して頂ければと思います。お手数をおかけしますがよろしくお願いします。
SunHero[管理人]
>決してBillboard LIVE TOKYOガイドではなく、充分ライブレポだと思います。
ありがとうございます。Webはモチロン、新聞雑誌のライブ評はプロが書くから、ライブ自体がどうだったのかを、ポイントを外さずに簡潔に書かれていますが、ここは個人ブログですから、もっとパーソナルな視点で書いています。ご賛同いただけて嬉しいです。
今後はどんなアーティストをあそこでご覧になるのでしょうか?時々「ハズレ」があるようなので、ご注意下さい。例えば、boonzzyさんの下記URLのレポートなど、ご参考になれば幸いです。
http://boonzzy.seesaa.net/article/88300619.html
yumemi
アーティストのラインナップが私のツボにぴったりなので、既に何本かビルボードライブの予定ありです。なかなかいい会場ですよね。
SunHero[管理人]
リンク先はアーティスト公認のサイトのようですから、広い意味ではオフィシャルサイトってことになりますね。写真撮影も録音もダメよってアナウンスがあったにもかかわらず、プロ並みの写真やライブ映像まであって、マネージャーか誰か身内って感じの方が管理されているようですね。
1stではサイン会なかったんですかぁ~。余りにもCDが売れないので、急遽2ndでは行ったのかな?効果てき面で売店はCDを買い求める客で賑わってましたよ。
Midge大佐
今ライブレポ書いてますよ。
で、リンク先は私も見てますが、ココはオフィシャルサイトですよね。
ちなみに1stセットはサイン会は無かったです;
SunHero[管理人]
詳細なセットリスト情報を載せているファンサイトを見つけましたので、大佐のお役立てれば幸いです。
Midge大佐
私も見に行きましたよ。15日の1stです。
で、最近会員になりましたw
一番目に入場して、キーボード前に陣取りましたw
今回で3度目の観戦ですが、バンドの人数も演奏も
一番充実してたと思います。
いままででの最少メンバー数は2名だったりしてますしねw
いつもキーボードの上に最後上がるのですが、
1stでは椅子まででしたよ;
お腹災難でしたね;