Todd Rundgren @ Billboard Live TOKYO, April 8, 2008

リンク先から更にToddと奥様のサイトへ各々リンクしてます昨年、超高額チャージが話題になったSteely Danが、こけら落しに登場したBillboard Live TOKYO(以下、BBL)。いつかこんな日が来るだろうとは思っていたが、こんなに早く実現するとは思ってもみなかった。

実は4月は一年で一番忙しい時期なので、日程が発表になった時は大いに落胆した。アルバム・タイトルにあやかって、東京3日間全て「2nd Show」(笑)に行くという手もあったが、体調不良と激務を押して三連荘しても楽しめない気がした。結局、前2回の観覧同様、1晩集中型にした。穴狙い(?)で東京2日目(4/8)に行った。

今年還暦を迎えるTodd Rundgren、老いてますますパワフルになっていくようだ。キーボードレスのバンドはグランジ系の轟音を奏で、連夜のライブですっかり声が枯れていたToddの歌はもはや叫びだった。メロウなポップチューンを期待して行ったら困惑してしまったかもしれないが、加齢と共に丸くなってしまうアーティストが多い中、ステージ中を跳ね回り、ハード・ロッキンなパフォーマンスを繰り広げてくれた。

キーボードレスということで、予想通り“Hello,It's Me”や“Can We Still Be Friends”はやらなかったが、“I Saw The Light”は武骨なロック・バージョンだった。元々ギター・ポップな曲だが、かつてボサノバ・バージョンでセルフ・カバーしたことがある。今回はその正反対のアレンジだ。名曲と言うのは、どんなアレンジでも魅力を失わないものだと、ツクヅク思った。

後述のセットリストで一目瞭然だと思うが、才能のほとばしりが音質を凌駕していた70年代の作品から、打ち込み主体の最新作まで、新旧入り混じった選曲だったが、年代を感じさせない統一感があった。オーソドックスなギター・ロック・カルテット編成だったことや、ブルースを基調とした楽曲が多かったことが主因と思われる。

例えば、Broke Bown And Busted~Mystifiedのメドレー。通常は後者が前者をサンドイッチする形で演奏されるが、時間的な制約からショート・バージョンで披露された。どちらもブルースのコード進行だから、違和感の無いメドレーだが、実はこの2曲の間には15年もの歳月が流れている。前者は1970年のファースト・ソロ・アルバムのトップを飾り、後者は1985年のUtopia最後のオリジナル・アルバムの最後(LPの場合)を飾っている。

また、最近のToddは思い掛けない曲をライブでカバーする。“Liars”ツアーでも披露したRed Riderの“Lunatic Fringe”や、最終日にはCreamの“Crossroads”なんかもやったそうだ。東京2日目は、1st Showで思うように歌えない“Drive”を中断して“Lunatic Fringe”をオリジナルに則った演奏でやり、2nd Showの本編をThe Callの“The Walls Came Down”で締め括った。後者は曲名だけは日本のファンクラブのサイトですぐ分ったが、誰の曲だが全然知らなかった。それでもチャッカリ終盤のコーラスを一緒に歌ってしまうのは流石でしょ?(笑)

“Liars”ツアーと言えば、今回のメンバーはあの時よりキーボーディストがいないだけだ。しかも、3/4がNew Carsのメンバー。New Carsとしては来日しなかったから、密かに1曲くらいはやるかな?と期待したが、残念ながらそれは無かった。だが、Utopiaの盟友=Kasim Sultonが同行していたので、案の定UtopiaのレパートリーからKasimが一部リード・ボーカルを取る曲=“Trapped”をやってくれた。

Kasim Sultonは、近年のMeat Loafのツアーで音楽監督を務めている他、Joan JettやHall & Oates等のツアーでも来日している。ソロ活動も展開していて、今までに出した4枚のアルバムからの選曲+未発表&デモ&新曲という内容の2枚組ベスト盤“All Sides”を昨年リリースしていた。Billboard Liveのグッズ売り場で販売していたので、すかさず購入した。帰宅後調べたら、Amazon、HMV、Tower Recordsのいずれのサイトでも取り扱っていなかった。確実に手に入れるにはオフィシャルサイトを利用するしかないようだ。

Prairie Princeは言わずと知れたTubesのドラマーだったが、90年代から再結成Jefferson Starship(以下、JS)のドラマーを務めていた。近年は再結成Tubesのツアーはモチロン、ToddやNew Carsのツアーで穴を開けることが多くなったため、JSは「シスコはロックシティ」当時のドラマー=Danny Baldwinを常任ドラマーに迎えることにしたようだ。

Jesse Gressは一応Tony Levin Bandのギタリストということだが、どちらかと言うと本業はギター専門誌のライターといった感じだ。既にギター教則本を何冊も出しているそうだ。リラックスし過ぎのKasimは音を外す度に愛想を振り撒いていたが、技巧派のJesseは対照的に足元に置かれた無数のエフェクターのスイッチを黙々と切り替えて、タイトなリフから小悪魔の囁きまで様々な音をキッチリ奏でていた。

お洒落な絶景ライブ・レストランが会場ということで、メロウでポップな楽曲が並ぶライブを期待してきた客が多かったのか、ハード・ドライヴィンな楽曲の連続に演奏中の反応は大人しく、最前列のテーブルに陣取っていたOne Worldのご婦人方のリアクションばかりが目立っていた。

絶景と言えば、Steely Danの時も、Christopher Crossの時も、演奏中はカーテンが下りて、外の景色は遮断されていた。場所柄、外からタダ見は馬鹿げていると思うが、今回初めてアンコールでステージ背後のカーテンを開けた。赤坂方面の夜景を背景に、Toddが背中を向けて両腕を上げたポーズを取った。Something/Anything?の見開き中ジャケット写真と同じポーズだ!懐かしさと嬉しさが込み上げて来た。いくつになってもカッコイイと思った。

ファンサイトによると、近々新作が出るらしい。そうしたら、またココでやってくれないかな?今度は是非思いっきりメロウなライブをやって欲しい。あの夜景にはやっぱりその方が相応しいと思うから。

   <1st Show>
  1. Baffalo Grass from "One Long Year" (2000)
  2. Black Maria from "Something / Anything?" (1972)
  3. Soul Brother from "Liars" (2004)
  4. Mammon from "Liars" (2004)
  5. I Saw The Light from "Something / Anything?" (1972)
  6. Black And White from "Faithful" (1976)
  7. Number 1 Lowest Common Denominator from "Todd" (1974)
  8. Drive(中断) from "The Ever Popular Tortured Artist Effect" (1983)
  9. Lunatic Fringe (Cover of Red Rider's 1981 Hit)
 10. Tiny Demons from "Healing" (1981)
 11. S.L.U.T. from "Something / Anything?" (1972)
 12. One World from Utopia's "Swing To The Right" (1982)
   -encore-
 13. Trapped from Utopia's "Oops! Wrong Planet" (1977)
 14. Worldwide Epiphany from "No World Order" (1993)

   <2nd Show>
  1. Baffalo Grass from "One Long Year" (2000)
  2. Black Maria from "Something / Anything?" (1972)
  3. Soul Brother from "Liars" (2004)
  4. Fascist Christ from "No World Order" (1993)
  5. I Saw The Light from "Something / Anything?" (1972)
  6. Black And White from "Faithful" (1976)
  7. Number 1 Lowest Common Denominator from "Todd" (1974)
  8. Broke Down And Busted from "Runt" (1970)
  9. Mystified from Utopia's "POV" (1985)
 10. S.L.U.T. from "Something / Anything?" (1972)
 11. The Walls Came Down (Cover of The Call's 1983 Hit)
   -encore-
 12. Trapped from Utopia's "Oops! Wrong Planet" (1977)
 13. Worldwide Epiphany from "No World Order" (1993)

何やらインターネット上でも情報が交錯しているようで、セットリストが間違っているブログを見かけた。いつの公演分か分からないが、実際にステージで使われていたセットリストの写真を見つけた。どうやらそれを鵜呑みにして自分のブログに掲載したようだ。他の日はともかく、4/8は上記が実際に演奏された曲目です。ご参考までに。

この記事へのコメント

  • SunHero

    大佐、コメント&TBありがとうございました。
    やはりコンサートツアーは最終日最終公演に限りますね。

    そうそう、私、余所見をしていたので、カシムのピックGETし損ねました。膝に当った時、何が当ったのか全く分らなかったし、あの暗がりで探すのはチョットねぇ~。(~_~;)
    2008年04月21日 10:50
  • SunHero

    Ob様、いつの間に行かれたのですか?
    まさかタダ食事だけしに行った訳ではありませんよね?
    2008年04月21日 10:45
  • Midge大佐

    コメント&トラックバックありがとうございました!
    グランジTODDなかなか迫力ありましたよね!
    今回の最大の収穫はカシムのピックでしたけどw
    次はメロウなTODDも見たいですが、
    あのオヤジはどんどん突き進んで行っちゃいそうですね(爆)
    2008年04月20日 22:44
  • obscuredesire

    過日、ビルボード初体験いたしました。
    あの夜景には・・・・確かにそうですよね。
    2008年04月20日 21:34

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ライブ観戦!ToddRundgrenLiveatBillboardLiveTokyo♪
Excerpt: Todd Rundgrenの日本公演最終日の2ndShowをBillboardLiveで見てきました!いつもとはちょっと違う凄いToddでした!各所で「これではハードロックじゃないの?!」と言う意見も..
Weblog: Midge大佐のCD爆買日記
Tracked: 2008-04-20 22:42
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