南拳媽媽(Nan Quan Mama) - 蔵宝図 [拳力出撃影音珍藏版 CD+DVD] (September 2007)

通常盤のジャケットです

台湾のスーパースター=ジェイ・チョウ(周杰倫)の強力なバックアップで2004年にデビューした4人組=南拳媽媽(ナンチュエンママ)。2005年リリースのセカンド・アルバムでは、音楽面で中心メンバーだった2人が裏方に回り、新たに女性ボーカルと男性ギタリスト(ジャケット写真の左の2人)を加えるというメンバー・チェンジが行なわれた。以後、タントウ(彈頭)、ユーハオ(宇豪)、チャン・ジエ(張傑)、LARA(梁心頤)の固定メンバーで順調に活動を続け、昨年ジェイ・チョウ(周杰倫)の下を離れて4枚目のアルバム「蔵宝図」(Treasure Map)をリリースした。

大雑把に言うとそういうことらしいが、私が聞き始めたのは当然のことながらメンバー・チェンジ後の2作目から。皆様のご想像通り、当時17歳だったLARAちゃんのキュートなルックスに惹かれて買ってみたのがきっかけでした。グループとしての方向性が定まらないうちのメンバー・チェンジの影響で、新メンバーを前面に出したプロモーションは付け焼刃的な印象でした。ドタバタが落ち着いた3作目は、男女ボーカルの使い分けも手馴れてきて、オリジナル・メンバーの二人を中心にグループとしての方向性もハッキリしてきました。本作は、それをさらに押し進めて、多分「宝探し」をテーマに4人で作り上げたトータル・アルバムなんだと思います。歌詞がサッパリ理解できない以上、純粋にメロディやハモリ、アレンジなど音だけで判断すると、若干スケールダウンしてしまった感じです。ジェイ・チョウとそのスタッフの後ろ盾が無い、素の実力が露呈してしまったという観は否めません。

波乱に満ちたグループの変遷からすると、本作こそ今後の活動の試金石とみなされるアルバムなのかもしれません。表層だけを捉えるとこじんまりとした仕上がりですが、新旧の隔たり無く4人が対等にアルバム制作に係わっているのが窺えます。グループが主体的に輝き出すのは、次作以降ではないかという期待が持てます。

一応、サード・アルバムだけは日本盤も出ました。本作が未だ出ないのは、作品の出来以前に、ジェイ・チョウと袂を分った影響があるようです。というか、前作が日本でもリリースされたのは、ジェイ・チョウの来日公演に南拳媽媽(ナンチュエンママ)が同行したのが直接の要因だったようです。日本のSony Musicもその後の展開は流石に読めなかったというのが実態ではないでしょうか?

当面は今年中に出るであろう5作目に期待したいところ。国内盤が出る出ないは、個人的にはどうでもいいことです。安価でビジュアル面も強化された台湾盤を入手できればイイわけですからネ。ただし、旧譜は既に入手困難な模様です。紹介するのが遅すぎまして申し訳ございませんでした。

★Best Track=「湘南海鴎」
このグループのコンセプトやスタイルが端的に分る曲・・・・かな?

●MV視聴、メンバーのプロフィール&インタビュー⇒旅々台北「南拳媽媽」特集

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