東京は平日開催だった事、高額なチケット代といった理由で、一旦は観に行くのを諦めました。ところが、思いがけず仕事の都合がついたので、当日午前中にインターネットでチケットを予約し、昼休みにコンビニで受取り、仕事をキッチリ片付けてから出頭(←しつこい?)しました。仕事はキッチリ片付けたということは、前座のFiction Planeはキッパリ諦めたということです。
急遽思い立ったきっかけは、直前に飛び込んできた「当日券の販売アリ」という情報でした。まさか仕事を抜け出して並ぶわけにもいかず、職場でローソンチケットやイープラス、ぴあのサイトを巡回していたら、ぴあでは当日でもネットでチケットが取れるようになっていたんですね。しかも、座席番号を確認した上で購入できるとは!龍宮城から帰ってきた浦島太郎の気分でした(笑)。
さて、会場の東京ドームに着いたのは19時10分頃。まず向かったのはグッズ販売コーナー。比較的空いていたので、販売員の対応も非常に親切で、実物をシッカリ品定めさせてくれました。中にはTシャツを背中に当ててサイズを確認させてもらっている人もいました。結局、私はプログラムという名のパンフレットだけ買いました。
入場したのは19時15分過ぎ。既にFiction Planeの演奏は終わった後で、客席照明に照らし出されたステージは、両袖が1Fスタンドまで届いていなくて、これまでここで体験したライブでは最もこじんまりとしたものでした。センターステージは浅い円形コロシアムのような形で、中央の窪みにドラムセット等の楽器や機材が置かれていました。
1月に入ってチャリティー・ペア席とでも呼ぶべき二人で55万円もする席が用意されましたが、アリーナ中央ブロックの最前列だったようですね。どうせなら、あの円形ステージの外周の階段状のところに席を設けて欲しかったですね。
19時32分頃、Bob Marleyの“Get Up, Stand Up”が大音量で流されると、程なく客席照明が消されました。19時35分頃、ついにThe Policeの面々がステージに登場しました。うわぁ~、いきなり強烈なメッセージ!(爆) 死ぬ前に一度は見ておきたいアーティストがひとつ減った瞬間でした。
続けざまに2曲目へ。周到なリハの賜物なのがありありと分るカメラワークや色鮮やかな電光と見事にシンクロした(笑)演出に、ただ呆然と見惚れてしまいました。以降、余計なMC一切無しで、次々に往年の楽曲が演奏されました。シングルヒットでやらなかったのは、“Spirits In The Material World”くらいのものでした。
往年のバンドの再結成ライブでは、オリジナル・メンバーが揃ったとしても、サポート・ミュージシャンを連れて来ることがありますが、彼等は本当に3人だけで演奏したようです。多重録音を駆使するようになった後期の楽曲も、3人だけでできるようにアレンジを変えていました。とはいえ、“Don't Stand So Close To Me”のサビが86年バージョンの歌い方になっていたのは、ちょっと残念でした。
残念と言えば、東京ドームの音響は全く改善されていませんでした。アレンジがシンプルになった分、大音量で穴埋めしようとしたのか、いつになく残響が酷くて、演奏が白熱すればする程、音が混沌としてしまったのは興醒めでした。恐らくアリーナ席なら残響の影響はさほど無かったものと思われますが、当日券の悲しい性で2Fスタンド席だったのが災いしたようです。
本編ではStingが挨拶とメンバー紹介する程度で演奏に徹していましたが、アンコールではAndy Summersが一芝居打つ場面がありました。「見つめていたい」が終わるとStingとStewart Copelandがサッサとステージを降りてしまい、Andy Summersだけが立ち去るタイミングを逃したかのようにステージに一人残りました。お辞儀をして下がろうとすると大歓声が沸き起こり、下がるに下がれない状況になってしまいました。もう1曲やる?と大きなジェスチャーで観客に問い掛ければ、一層大きな歓声が上がり、他の二人をステージに呼び戻すというものでした。
後で初日の大阪公演でも同様だったと知って、まんまと乗せられたか!と嬉しい悔しさが込み上げてきました。多分もうこれが最初で最後のポリスと思っているので、ああいう後ろ髪を引かれるような小芝居には参りました。「死ぬ前に一度は見ておきたいアーティスト」のリストに再掲載したくなってしまいました。
メンバーが全員ステージを去った後もしばらくは客席照明が点かなかったのですが、1-2分して一抹の期待は照明の点灯と共に消えました。正味100分弱のコンサートでしたが、聞きたい曲はほとんどやってくれたし、生身の三人だけの演奏には大いにエキサイトしました。思い切って観に行った甲斐がありました。
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Setlist at Tokyo Dome on February 14, 2008
Setlist at Tokyo Dome on February 14, 2008
01. Message In A Bottle
02. Synchronicity II
03. Walking On The Moon
04. Voices Inside My Head~
05. When The World Is Running Down
06. Don't Stand So Close To Me
07. Driven To Tears
08. Hole In My Life
09. Every Little Thing She Does Is Magic
10. Wrapped Around Your Finger
11. De Do Do Do, De Da Da Da
12. Invisible Sun
13. Walking In Your Footsteps
14. Can't Stand Losing You~
15. Reggatta De Blanc
16. Roxanne
-encore-
17. King Of Pain
18. So Lonely
19. Every Breath You Take
20. Next To You
The Police are:
Sting: Bass, Vocal
Andy Summers: Guitar, Chorus
Stewart Copeland: Drums, Percussion
●来日公演公式サイト(期間限定公開)=
http://tfm.co.jp/thepolice/index.html
●再結成The Police公式サイト(英語)=
http://www.thepolice.com/
●1組55万円のチャリティー・ペア席とは=
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000000-pia-ent
●Wowowで来日公演独占放送決定!(2/13公演のレポートあり)=
http://www.wowow.co.jp/music/police/
●日経トレンディの再結成ポリス来日特集=
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080208/1006905/
この記事へのコメント
SunHero
場所柄、音響は端から期待していませんでしたが、生きてるうちに生で見れるのはこれが最後かも?と思い切って行きました。仕事の都合が付いたのは、正にMAGICでした。
死ぬまでに一度は見ておきたいアーティストが1つ減った今、もうSTINGのコンサートには行かないかも!?(笑)
あかね
私もStingしか行ったことないのですが、POLICEは見ておきたかったですねぇ・・・。セットリストを拝見して一層その思いが強くなりました。
曲順もいいですよね。13から16曲目くらいの並びがツボです・・・。
SunHero
まあ、当日の朝取った席にしては良かった方だと思います。次回東京ドームへ行くのは、Led Zeppelinあたりかもしれません。
cesare
音響は場所によって当たり外れあったみたいですね。。ドームみたいな大きな会場だと、まんべんなく音を届けるのはかなり難しそう。確かにもっと小さい場所で観てみたいです。次はあるのかな??^^;
SunHero
> 次はもっと小さい会場で見たいですね!
そうですね。でも、初来日のようなサンプラザ・クラスのホールは無理でしょうね。せめて、武道館あたりで・・・・プレミアム席は一気に10万円かも?
Midge大佐
コメント&TB、ありがとうございました!
私は今回のライブは初来日以来だったのですが
(Stingのソロは何度か見てますが)
その時の感動が蘇りました!
次はもっと小さい会場で見たいですね!
ではでは!