先日紹介したように、まもなくニュー・カーズのニュー・アルバムというか、ファースト・アルバム(?)が出ます。既にAmazonでは全曲試聴できるようになっています。予想通り、ベーシストのよしみで“Drive” はKasim Sultonがリード・ヴォーカルを取っていますね。
一方、Todd Rundgrenが余りにもRic Ocasekに似せた歌い方をしているのは、おふざけなのか、まじめなのか、判断できませんが、往年のレパートリーはあの歌い方でないとピンと来ないのも確かです。Carsをあのキャラごと乗っ取って、ソロ活動と平行して続けていくつもりがないなら、スタジオ録音による新曲3曲は、やらなくてもよかったように感じました。
状況は随分違いますが、David Bowieが突如Tin Machineをスタートさせた時のような違和感があるのも正直な印象です。どうしてコレまでのキャリアを否定してしまうような新バンドを敢えて立ち上げたのか?その心境は如何に?
既にオフィシャル・サイトを開設していて、今月から全米ツアーがスタートしていることを知りました。各公演の模様を伝える写真の他に、セットリストも公開しています。所詮はプロモ・サイトですが、New Carsを少しでも知ってもらおうという意気込みは、詳細なメンバー・プロフィールなど随所に感じられます。
アルバムの評判次第では、秋から暮れあたりに来日するかもしれませんね。何しろ日本には本国アメリカ以上に熱心なTodd Rundgrenのファンクラブがあり、その親密振りは先頃アメリカで発売になったDVD=“Liars Live” のボーナス映像を見るだけでも十分理解できると思われます。
ただ、やはり往年のCarsファンには、どうしても受け入れられないラインアップなのかもしれません。キャラが似ているだけに、Ricの代りにToddというのはソコソコ妥当だとは思うものの、同時に安直な印象も与えます。双方の輝かしいキャリアを台無しにしてしまう恐れがあるからです。私のようにRundgren/Utopiaのファンなら、Sultonのコーラスが被って来ると、UtopiaがCarsをカバーしているような錯覚に陥るのではないでしょうか?
しばらくはこの話題ばかりになってしまいそうです。(^_^;)
この記事へのコメント