ひょっとして私だけ?~インナーイヤー・ヘッドフォン編

巷ではデジタル・ミュージック・プレーヤーがドンドン進化していますね。フラッシュ・メモリ・タイプは、2年前には256MBでも大容量の部類だったのに、今や1GBが当たり前。液晶もカラー表示になり、歌詞表示や静止画表示まで可能になっています。私が愛機はご丁寧にステレオ・スピーカーまで搭載しているので、「今、何聞いてるの?」と聞かれたら、イヤフォン・プラグを引き抜くだけ。HDDタイプなら、動画再生も可能というのが、当たり前になってきているようですね。

プレーヤー自体の進化に比べ、付属のステレオ・イヤフォンは余り進化していない感じがします。その証拠に、大型家電店へ行くと、デジタル・オーディオ機器用に様々な仕様のインナーイヤー・ヘッドフォン(はっきり「イヤフォン」って呼べばいいのにねぇ)がずら~りと陳列されているのを目にするようになりました。特に最近は、イヤーインとか呼ばれる、耳穴に挿入するタイプが、すっかり売り場の主流になっています。付属のイヤフォンでは本体の高性能振りが十分には発揮されないということを、メーカー自身が堂々と認めているわけです。反面、オーディオ・アクセサリーのメーカーには絶好の商機であるわけです。2台(余りにも小型なので「2個」と言うべきか?笑)続けて海外メーカー製を買った私などは、市販のイヤフォンに買い替えて音質の差に愕然としました。日本のメーカーが出遅れた分、2年前のデジタル・オーディオ売り場は、外国製ばかりだったからです。今やソニーを筆頭に日本メーカー製の見た目にも高級感のある製品が幅を利かせるようになり、自社のイヤーイン・タイプを標準装備しているものも出回るようになりました。そういうものが外国メーカー製より高いのは、音の出口まできちんと配慮しているせいなのでしょう。インナーイヤー・ヘッドフォン市場も、今が最盛期なのかもしれません。

ご多分に漏れず、最初はイヤーイン・タイプを買いました。密閉性が高い分、省電力・高音質で、音漏れも少なく、公共の場で周囲に迷惑をばら撒くことなく、音楽を楽しめるからです。反面、歩きながら、食べながらの使用では、自分の体を伝わってくる足音や噛む音、飲み込む音が、想像以上に耳障りでした。

特に歩行中の使用は要注意です。周囲の音が大幅に軽減されるため、目の届く範囲の危険しか察知できないからです。自転車もOKの歩道を歩いていたら、すぐ後に迫って来るまでベルの音に気付かず、脇をすり抜ける際に自転車の兄ちゃんに睨み付けられてしまいました。あれが強引なオバちゃんだったら、接触事故になっていたかもしれません。すれ違うには十分な道幅でしたが、私、呑気に堂々とド真ん中を歩いていたのです。どっちの側も、すり抜けるには狭かったと思います。

しかし、今、何よりも困った事態になりました。両耳とも、丁度イヤーパッドが当たる辺りが炎症を起して、爛れてしまったのです。耳垢が目ヤニのように粘々してきたときに気付くべきでしたが、はじめのうちは耳掃除をして乾いてしまうと、イヤフォンを着けても痛くなかったので、構わず使用し続けていました。暖かくなってきたら、密閉度が高い分蒸れ易くなったのか、1時間以上装着していると、開口部の皮膚がジュクジュクするようになりました。今はもう痛くて着けられません。

近いうちに耳鼻科へ行こうと思っていますが、その前にイヤーイン・タイプのイヤフォンに引退してもらいました。普通のステレオ・イヤフォンに買い替えました。ちょっと奮発して、ネック・ストラップ式にしました。ストラップ部分が一周40cmのため、私にはちょっと短い感じです。ぶら提げている分には気になりませんが、着脱時には頭をスムーズに通りません。片耳に引っ掛かったり、めがねフレームに絡んだりして、厄介です。

メーカーも実はそのことをちゃんと承知していて、ストラップから左のイヤフォンへのコードが出ている部分が、捻ると簡単に外れるようになっていました。でも、ネックレスなんてしたことのない私には、この何気ない仕草がオカマっぽくて嫌です(笑)。これは気付かなかったために勝手に不便を感じていたことですが、使い勝手に配慮したさりげない気配りが他にもあります。

私には不要ですが、40cmでも長いという人のために、ストラップ長調整アダプタが付属してます。イヤフォンを外した時にブラブラして邪魔にならないように、ストラップ部にイヤフォン・ホルダが付いているのが当たり前になってきましたが、本製品にはありません。その代わりにコード・スライダーが付いていて、使用中もイヤフォン・コードが邪魔にならないようにコード長が調整できます。

肝心の音質ですが、スペック的には前のと大差ありませんが、密閉度が低くなった分、良くも悪くも周囲の音がよく聞こえます。どうしても前のより音量を少し大きくしなければなりません。当然、内臓充電池の消耗も早くなると思います。ただ実用面では、音楽ファイルの入替えでPCと接続するたびに充電を繰り返すので、電池切れで困ることはないと思われます。

何はともあれ、これで耳の炎症から開放されることでしょう。イヤーイン・タイプをお使いの皆様、耳とイヤーパッドの手入れだけはこまめにしましょう!・・・・って、こんなことになったのは私だけでしょうか?

ちなみに、今回購入したのはコレです。

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