たまにはオリジナル曲も登場するが、大抵は歌謡曲や唱歌、洋楽ポップスなどを中国語歌詞で歌ったり、中国古来の楽器で奏でたりするスタイルだ。このCMがいつ頃から始まったのか覚えていないが、CMの域を超えたセンスにいつしかCDになって欲しいと願うようになっていた。だから、2003年にChaiシリーズの最初の1枚が出たとき、目敏く飛びついてしまった。結局この年は年末のCHAI CHAI CHRISTMASまでシッカリ付き合わされてしまった。
冷静に振り返ってみれば、第二弾の春仕様は単に第一弾の冬仕様をセンスのいい写真を使った箱入りにしただけで中身は冬仕様そのものだったし、“Chai Chai Christmas”に至っては、元ネタは既にシリーズ第一弾にシークレット・トラックとして仕込まれていた。上手に買い物するなら、春仕様と夏仕様、そしてクリスマス仕様は「クリスマス・イブ」のシングルだけ買えばよかった事になる。まんまとレコード会社の戦略に乗せられてしまった。
可愛さ余って憎さ云倍といったところだろうか?ようやくやり場のない悔しさが沈静化したと思った矢先、また出た!ついでに、シリーズ第一弾が価格も(発売元も)新たに再発された。あの悔しさが再び込み上げてきた。即座に、もうその手には乗らないぞ!と思った。しかし、またもや選曲の妙にヤラレてしまった。
CMで聞き覚えがあるのは、YMOのカバー“Rydeen”、Patti Pageで有名な“Changing Partners”、そして、Bee Geesの極初期の作品“Spicks & Specks”の3曲だけだ。CMで散々聞かされてきたせいか、あるいは、CMに起用されるだけのインパクトが元々あったということなのか、この3曲はフル・バージョンで聞いても十分鑑賞に堪える出来だ。
他の曲は商品サイトで催された人気投票のような企画に用意されたものらしい。で、やっぱり買って後悔した部分もあった。インスト曲の場合、その多くが女子十二楽坊風に聞こえて、CMが長年培ってきたイメージにそぐわない印象を受けたからだ。丁度女子十二楽坊のブームとシンクロしていたから、人気投票で選ばれ易かったという邪推は強ち的外れではないと思っている。
そうは言っても、Chaiファンなら思わず一度は聞いてみたくなるではないか!3店ほど廻ったが、目立つようにディスプレイされていた店でも、試聴機にはセットされていなかった。どうしても聞きたければ買え!ということか?渋々買ってみたら、四分の一は期待外れだった。逆に四分の三は良かった訳だ。
それにしても、なぜレコード会社が替わったのだろうか?本作だけなら納得できる。チェン・ミンや伍芳(ウー・ファン)、そして、いつの間にかAminまでがこのレコード会社の所属だからだ。ウェイ・ウェイ・ウーは別のレコード会社からCDを出しているが、Aminの実姉というよしみでOKになったのかもしれない。だからといって、第一弾の“chai”まで発売元が替わってしまったのはどういうわけだろうか?新企画の“chai dance!”に至っては、もはや悪ノリとしか思えない(笑)。業界の裏事情にまで興味が及んでしまうところが、素直に音楽を楽しめないSunHeroの悲しいサガだ。


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