Cymbals - Anthology (December 2003)

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Cymbals
ビクターエンタテインメント (2003-12-25)
売り上げランキング: 19965
Cymbalsの解散発表から2年が経った。あんなに呆気なく、否、潔く解散してしまうなら、もっと熱心に彼等の動向に注目していればよかったと、未だに後悔している。何しろ彼等の解散を知った時、既に解散から一年も経っていたからだ。フリーター生活から脱して迎えた最初の年の瀬、久しぶりで彼等の所属レコード会社のサイトを訪れたら・・・・・・解散していた!私生活が不安定だった時期にCymbalsに出会ったため、彼等の音楽にどっぷり浸る余裕が無かったことが、悔やまれて仕方ない。

Cymbalsの結成は1997年頃らしい。 「かわいくっていじわるな感じのバンドをやろう、ただしパンク。」というのが当初のコンセプトだったようだ。1998年にはインディ・レーベル“LD&K” よりデビュー。60年代ブリティッシュ・ロックの影響を強く感じさせる卓越した音楽性はたちまち評判になり、翌年ビクターエンタテインメントよりメジャー・デビューを果たす。以降、4枚のオリジナル・フル・アルバムをはじめ、多彩な音楽的アプローチを試みたミニ・アルバムを多数発表。バンドとしての可能性を極めた結果として、2003年暮れの本作のリリースと翌年1月のライブを以って解散。

ボーカルの土岐麻子は、父・土岐英史のプロデュースでジャズ・ボーカル・アルバムをリリースし、今やシリーズ化の様相を呈している。一方、Cymbalsのリーダーにして大学の先輩でもある沖井礼二のプロデュースでCMソングに関わったり、その延長(?)上でポップス路線のオリジナル・アルバムも発表するなど、順調にキャリアを積んでいる。

沖井礼二もプロデューサー業をメインに音楽活動を継続中だが、早くCymbalsに続く次のホームランを放って欲しい限りだ。とはいえ、Cymbalsで音楽的才能を遺憾なく発揮=完全燃焼してしまった印象があるため、次の一手への充電にはまだまだ時間が掛かるかも知れない。

ドラムスの矢野博康は、中澤裕子・後藤真希・藤本美貴の共演アルバム“FOLK SONGS 3”(2002)を皮切りに、モー娘周辺の企画モノや杏さゆりのCDでアレンジャーとして手腕を発揮しているそうだ。さらに、キリンジNona Reevesのプロデュースも手掛けているそうだ。

さて、件のアルバムだが、これは解散表明記念盤だ。熱烈なファンに言わせれば「不完全なベスト盤」らしいが、ジャケットにも表記されているようにメジャー・デビュー後の主要楽曲が概ね年代順に並べられていて、入門編としてはまずまずの選曲ではないかと思う。これ一枚でグループの進化の過程が一通り分るからだ。特にリード・ボーカルの土岐麻子の成長振りは、アルバムの初めの方の曲と終わりの方の曲を聴き比べれば一耳瞭然(?)だ。

彼等はとかくスタジオ録音中心の洒落たポップ・センスのあるマニアックなロック・バンドと見られがちだが、実はライブでもテンションの高い音楽を聞かせてくれる。一度だけ彼等のライブを見に行ったが、他のバンドから多数の助っ人を引っ張ってきたというのに、終始紛れも無いCymbalsサウンドが展開され、圧倒された。当時、まだインディ・シーンといえばパンクしか思いつかなかった私は、インディといえども侮れないことをマザマザと魅せ付けられた。

私のような年代だと、曲名やジャケットのアートワークなどに洋楽のパロディというかオマージュ(敬意)が見受けられて、そんなことも彼等に惹かれる一因だったのかもしれない。当初買う気のなかった本作だが、たまたまHMVで安売りしていたので買ってみたら、未所有のオリジナル・アルバムが欲しくなってしまった。

★bounce.com インタビュー・ファイル=Cymbals
http://www.bounce.com/interview/article.php/766

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